【SHIPインタビュアーの声】「もっとSHIPの素敵な風土を知って欲しくて、インタビュー記事を書いています」

インタビュアー自己紹介

皆さまこんにちは!

 

私は、社会福祉法人SHIP(以下「SHIP」)のインタビューとその記事執筆を担当している高梨健太郎と申します。

 

「小鳥遊(たかなし)」名義で書籍も執筆しており、共著作『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑(サンクチュアリ出版)』はたくさんの方々にお読みいただいております。

 

 

また、私は発達障害のADHD(注意欠如・多動症)の診断を受けております。

 

その特性のためか、会社勤めでは大変苦労しました。その結果、自身の発達障害特性をカバーする仕事術(タスク管理)を編み出し、SHIPが運営する障害者就労移行支援事業所「EXP立川」で講師としてそのコツをお伝えしています。

 

その縁もあり、SHIP職員の方々のインタビュー記事を書いております。今回はその印象や、特に記憶に残る内容などをご紹介いたします。

 

 

 

共通して感じる、SHIP職員さんの印象

「インタビューしやすい」

SHIP職員の皆さんのインタビューをして記事を作成する中で共通して感じることは、「インタビューしやすい」そして「記事が書きやすい」ということです。

 

もしかしたら、福祉業界で働く方々全員に共通することなのかもしれませんが、コミュニケーションが取りやすいと感じています。

 

考えてみれば、SHIPは障害者支援がその事業の目的なので、職員の皆さんは日々コミュニケ―ションを取ることに工夫を凝らしているプロフェッショナルな方々となります。だから、インタビュアーである私とのやりとりも、そのスキルがいかんなく発揮されているのではないかと考えています。

 

もちろんそれは、利用者様に対してだけでなく、職員さん同士でもあるようです。インタビューした中で相当な回数「職員間でのコミュニケーションが取りやすい」「相談しやすい」「困ったときに話を積極的に聞いてくれる」といった話を伺いました。

 

また、インタビューをしていく中では、「…はい」や「…そうですね」だけで会話のキャッチボールが終わることはほとんど無いのも印象的です。

インタビューをして記事にする身としては、「はい」で終わるだけでなく、「というのも、~~だからです」や「例えば、こんなことがありまして」と話を続けていただけると、記事のネタがそれだけ充実するので大変助かるのです。

 

そこに配慮してくれているのか、話の肉付けをしてくれる職員さんが多く、今までインタビューした内容が少なくて困ったことはありません。

 

 

現実的な理由で入社している人も多い

職員さんへのインタビューでは、「どうしてSHIPに入社したのですか?」とお聞きするようにしています。もちろん、法人の理念に共感したり、福祉の仕事がしたいからという理由で入社を決めている人も多いです。

 

しかし、案外「家が近かった」「給与水準が高かった」といった現実的な理由で入社する方もいらっしゃいました。個人的には、選ばれる理由が複数あるということで、理想と現実の両側面で求職者のニーズに応えようとしている結果なのではないかと思っています。

 

 

理念がしっかり浸透している

その一方で、「利用者様のできることを増やす」や「自らを知る機会と経験を創造する」といった、各事業所の理念が職員一人ひとりに浸透しているなと感じることも多いです。インタビューする中で、本当に自然に、スルッとインタビュー相手の口から出てくるのです。

 

一般的には、入社面接のときに志望動機として「御社の理念に共感いたしまして」とは言うものの、実際に入社してからはあまり企業理念と自分の日々の業務とを結び付けて活動していることは少ないのではないかと思います。

 

ところが、私がインタビューしたSHIP職員の方々は、日々の仕事の話の中で当たり前のように出てきます。これは、純粋にすごいなと思っています。

 

 

研修の充実

さらに、異口同音に出てくる話としては、「SHIPの研修制度の充実」が挙げられます。

 

驚くべきは、そこまで充実した研修をすべて内製化しているという点です。

 

お仕着せの外部研修を形式的に社員へ受けさせる、といったものではなく、職員にどんなスキルやマインドセットが必要かを自ら考え、しかも多種多様なテーマに渡って用意している点、その充実度は普通の会社の比ではないという印象を持ちました。

 

 

何より、福祉の仕事に使命感を持っている

そして、何より各職員さんの仕事の活力の源が、「利用者様の役に立ちたい/サポートしたい」という気持ちが前面に出てきていることが、インタビューをしていてとても印象的です。

 

「給料は我慢料」「労働は苦役」と、冷笑的に自分の仕事を捉える方も世の中には多いです。そのことについては、特に良いとも悪いとも思いませんが、福祉職に従事している使命感のようなものを熱く語る姿には、毎回ハッとさせられます。

 

 

 

 

個別で印象に残っていること

障害者が「怖かった」

福祉のスペシャリストとはいえ、最初からその業務に適性があったわけではないんだなとホッとした話です。複数の方が、入社までの経緯をお話する中で、「障害者が怖かった」と正直にお話してくださっています。

 

中には、学生時代に障害者の施設へ実習や見学に行き、そのときの印象が「怖い」というもので、それが理由で障害者支援から一時期遠ざかっていたという方もいました。

 

現在SHIP職員として働いているということは、その恐れを克服して働いていることになりますが、そういった紆余曲折に、努力の跡が感じられて「すごいなぁ」と思うことしきりです。

 

 

 

 

「福祉の仕事が楽しい」

これはもう本当に幸せだなと思うのですが、今ご自分が従事されている福祉の仕事について、てらいも照れもなく「楽しい」とおっしゃる方々が非常に多いのです。

 

そして、「どこが楽しいのですか」と聞くと、「利用者様のできることが増えること」と、ほぼ即答で返ってきます。

例えば、グループホームでは「自分で着替えができるようになった」といった話だったり、就労支援事業所では「パンを作るスキルが上がった」といったエピソードがバンバン出てきます。

 

福祉職としての仕事のやりがい・魅力をリアルに語ってくれることが非常に多いのも、インタビューをしながらいつも感心しています。

 

 

意外に異業種からの転職組が多い

そういった話を多く伺っていると障害者支援の世界で生え抜きの方もいらっしゃいますが、実はそういった方は少数で、ほとんどは異業種からの転職です。

 

同じ福祉業界でも、「高齢者の介護職」から転職された方もいらっしゃったり、以前は「金融機関」にお勤めの方だったり、「建築土木関係」からの転身であったり、珍しいところですと「プロ野球選手」だった方もいらっしゃいます。

 

まったく違う業界への就職は、かなりの決断が必要だったかと思います。個人的には、そういった多種多様なバックグラウンドを持つ方々がいることは、多角的な視点を持つことにつながるので、とても良いことだと思っています。

 

 

終わりに

ここまで、さも知った風な感じで書いていますが、実は以前、私は福祉の仕事に偏見を持っていました。

 

よく福祉の仕事は「低賃金・重労働」で大変だと言われています。そういった話から、「誰もやりたくない仕事」「他にやる仕事がない人が、しょうがなく就く仕事」という偏見を持っていました。

 

 

しかし、SHIP職員インタビューをするようになって、ビジネスとして成立するよう業界高水準の給与を保てるよう頑張っている姿を見たり、しかも理念に共感し目的感を持ってモチベーション高く働いている話を直接伺ったりする中で、そういった偏見はなくなっていきました。

 

もちろん、福祉業界は、濡れ手で粟のような高水準の給与が確約されている業界ではありません。

また、障害者を支援する上でどうしても避けて通れない大変な面もあるかと思います。

しかし、インタビューを通して職員さんとコミュニケーションをすると、そんなのが吹っ飛ぶくらい明るくて、前向きで、話していて楽しい時間を過ごさせてもらっています。

 

この記事をお読みの方には、ぜひSHIPの職員さんのインタビューを読んでいただき、SHIPの素敵な風土を知っていただければと切に願っております。

そのために、これからもインタビュー記事を書き続けようと思っております!