パン工房『ボンシュシュ』オープンルポ②B型事業所

2022年4月にオープンした『ボンシュシュ』ですが、おかげさまで、連日大盛況、スタッフは毎日うれしい悲鳴を上げているそうです。

さて、前回のオープンルポ①では「パン屋さん」のようすを書かせてもらいましたが、今回は、お客様は通常入れないボンシュシュの「厨房」と、お店の2階にある「休憩室」や「事務所」のようすを紹介させてもらいます。

お店の奥をのぞかせてもらうわけですが・・・その前に確認しておくと、『ボンシュシュ』はただのパン屋さんではなく「就労継続支援B型事業所」です。

 

「B型ってなに?」関係者や利用したことのある人でないといまいちピンときませんよね・・・。私も障害者支援の仕事に就くまでは知らなかったです。まずは「B型事業所」について簡単に説明させていただきます。

 

よく知らないという方も「作業所」というとイメージしやすいのではないでしょうか。

私は家族に「授産施設とは違うの?」と聞かれましたが、以前は「作業所」「授産施設」・と呼ばれていたものが、現在の「就労継続支援B型事業所」です。

ちなみにBがあるからA型ももちろんあります。よくパープルカフェでてんかん患者さんたちとの就労の話題にも上がります。

「A型」は雇用契約を結ぶ、「B型」は結びません。その分、A型はお給料もB型より高くなりますが、通所が不安定になるといった場合は雇ってもらえません。

 

グループホーム『ラファミド八王子』に勤めていたころ、利用者様といっしょに近所のA型事業所の見学に行ったことがあります。封筒に何種類かの書類をつめていくという作業で、利用者様たちは毎日バスで通ってきて、黙々と作業をこなしていました。

そう言えば、先日感想を書かせてもらった話題の映画「梅切らぬバカ」にも、主人公の忠さんが通う作業所のような場面が出てきました。自閉症の方は変化は苦手ですが「決まった作業をくり返す」のは得意な方も多いです。自閉症の強みと言ってもいいでしょう。

 

 

B型の場合は、たとえばSHIPの『エスプリ』だと、週5日休まず通う方もいれば、週1日だけ、午前中のみ、うつや幻聴などのためにときどき休む方など、個々のペースに合わせていろいろでした。利用の目的も、日中の活動場所、一般就労のためのステップなど、人によっていろいろです。ただ、自由が効く分、お給料は低い事業所が多いのが現状です。

SHIPにはB型事業所が3つありますが、「利用者様の工賃アップ」に取り組んでいます。ボンシュシュも魅力のひとつに「高い工賃」を上げて取り組んでいます。

 

 

そのために「作業を提供する場」というだけでなく「おいしいパンで売り上げを伸ばす」ことにしっかり力を入れているわけです。

 

 

さて、では、厨房をのぞいてみましょう・・・

パンの棚とレジの間の奥に、厨房が見えます。なかなか広いですね・・・

 

 

私は最初「知り合いいないかな~・・・」とコソコソ厨房をのぞいてパンを買おうともせず、挙動不審でたいへん失礼しました・・・。

その後、サービス管理責任者の渥美さんが気づいてくれ、写真撮影と取材をさせてもらえました。私がラファミド八王子で働いていたころからエスプリのサービス管理責任者だったB型パン屋のベテランです。

この日は利用者様(障害者スタッフ)は7人だそう。みなさん、生地を丸めたり揚げたり、休みなく手を動かしていました。

 

ホームページで紹介されていた機械もありました!

壁かけ時計の横には衛生管理の標語も見えますね・・・

 

A:あたりまえのことを

B :ばかにしないで

C:checkすれば

D:どんどんよくなる

E:衛生管理!!!

 

 

 

フムフム・・・あたりまえって実は大事なことですよね。

 

 

 

巨大なパン焼き窯もありました!

ここで焼き上がったパンが次々お店に並びます。

 

 

それから大きなホワイトボードが!

40種類以上のパンの名前と、おそらく作る数と担当者が分かるようになっているようです。

 

 

 

 

 

 

パンの種類はボンシュシュの5つの魅力のひとつですが、これだけの種類を本当に全部手作りしていると思うと、圧巻ですね~。

 

お店には偶然、SHIPの就労移行支援事業所『EXP立川』の奥主さんも来ていて、紙袋いっぱいにパンを買っていました。

SHIPはいろいろな分野の事業所がありますが、内部研修をいっしょに受けたり、異動して複数の事業所を経験する職員も多く、横のつながりも強いです。

利用者様も、SHIPのグループホームからSHIPのB型事業所に通っているという方も多いです。

そう、まさにそんな方に厨房でお会いしました!

 

エスプリから移ってきたという利用者様が、私がラファミド八王子で支援していた方で、数年ぶりにお会いしました。元気な姿が見れたし、覚えていてもらえてうれしかったですね。

手際よくパンを揚げて、すっかりベテラン職人です。もしかしたら私が買ったカレーパンもその方が揚げてくれたのかも・・・?

 

 

 

厨房は大体見れたので、次は店舗の2階に行ってみましょう・・・。

 

 

2階は事務室や休憩室になっています。お一人、利用者様がいたのでどうですか?と伺いました。

「過ごしやすいです。特に、窓際の席が人気です」とのこと。

 

 

 

 

 

 

ちょうどお店の正面の道が見えますね。

日当たりがよくてリラックスできそうです。

 

 

 

 

 

 

流しやトイレもオープンしたてだから当然新しいです。廊下も広くて動きやすかったですね。

 

 

 

最後に、スタッフルームも見せてもらいました。

 

 

SHIPの他の各事業所のスタッフルームにもありましたが、法人理念、事業所理念、求める人物像や行動規範などが貼られています。

 

 

 

 

 

 

 

私がラファミド八王子に勤めていたころも、スタッフミーティングではみんなで暗唱していました。もちろん、ただ覚えるだけでなく、スタッフ全員で共有して実践するためです。

 

 

 

 

 

 

事業所の理念は

「 私たちは、商品の提供を通じてお客様へ笑顔を届けるために様々な役割から自己選択をし、スモールステップの挑戦をくり返します。そして、みんなで達成感を実感し、みんなで成長していきます 」

利用者様の自己選択や、みんなで成長するということがポイントですね。

ひとりひとりに合わせて「できることを増やす」支援を実践しています。

 

いかがでしたでしょうか?

「パン屋さん」というだけでなく、その奥の部分にも興味を持っていただけたのではないでしょうか。

パンを買うことで、障害のある利用者様のやりがいと工賃アップにつながります!!ぜひご来店ください。

 

また、ボンシュシュは障害者スタッフを募集中毎週水曜日は見学会・体験会も行っています!

興味のある方はぜひ、お気軽にお問い合わせください!!