【職員インタビュー】達成感と成長を実感できる ”パン屋” をつくること『エスプリ』渥美さん

 

--簡単な自己紹介をお願いします。

 

渥美:就労継続支援B型エスプリでサービス管理責任者をしている渥美です。

SHIPの入社は 2013年5月 なので、7年強が経過しました。

入社時は、江戸川区にある同法人の就労継続支援B型(パン屋)のエスプリドゥで主任をしていました。

昇進にともない八王子へ転勤し、今は八王子市民を満喫していています。

とはいっても、未だに高尾山の登山経験はありません。。。いつか登山デビューをしたいと現在計画中です。

 

 

--入社理由(志望動機)を教えてください。

 

渥美:前職は、金融機関に所属していました。

30歳半ばのころ、事業縮小で会社では早期退職の募集がありました。

わたしは、これを人生の方向転換のチャンスが巡ってきたととらえました。

しかし、前職の経験だけを活かして再就職するのは何かもったいないと感じて「自分が成長できて、しかも誰かを幸せにできる職業とは?」の答えが『福祉職』であったということになります。

そして、社会福祉士の養成校に通いはじめ、国家資格を取得してからSHIPへ入社しました。

SHIPで働きながら精神保健福祉士・介護福祉士の資格取得にもチャレンジし、なんとか合格することができました。

入社して7年強が経過して、振り返ってみると、本当に転職して良かったと実感できています。

 

 

 

--エスプリでのサービス管理責任者としての役割や仕事の内容を教えてください。

 

渥美:わたしの考えるサービス管理責任者の重要な役割は、福祉的ではないかもしれませんが、『事業所の総合的なマネジメント』をおこなうことだと考えています。

わたしには、利用者様やスタッフの能力を最大限発揮できる職場をつくる責務があると考えています。

利用者様に関係することでは、ケース会議、個別支援計画会議、利用者ミーティング、カンファレンスがそれに該当します。

利用者様個々の強みを最大限に発揮してもらうには、どのような支援の提供が必要で、どういった環境の調整や配慮が必要なのかと検討し、ケースマネジメントをおこなうことになります。

 

 

スタッフに関係することでは、業務改善ミーティング、人事考課の作成・進捗確認、パンの販促ミーティングなどがそれに該当します。

日ごろ感じていることのアウトプットを促し、ネックになっている課題をあげて、みんなで考え、スタッフ全員が同じ目標に向かって行動することが大切です。

そして、仕事を楽しみながら事業所を成功に導いていくことも、サービス管理責任者の役割であると私は考えます。

 

 

--事業所の理念である「私たちは、商品の提供を通じてお客様へ笑顔を届けるために様々な役割から自己選択をし、スモールステップの挑戦をくり返します。そして、みんなで達成感を実感し、みんなで成長していきます 」の実現に向けは、どんな取り組みをしていますか?

 

渥美:『居場所』から『働く場所へ』

2018年の障害福祉サービスの報酬改定を受けて『就労系サービス』に求められる内容が大きく変わった部分です。

言い方を選ばずにお伝えすると、今までの福祉には「障害のある人は働かなくてもいい」という考えがあったのだと思います。

しかし、今回の報酬改定では、より高い工賃を支払う事業所に対して、より高い報酬を与えるような設計に変わりました。

つまり、障害のある人でも明確に『働く人』として定められた印象です。

これを受けて、わたし達の理念も『働く』ということを意識した内容にリニューアルしました。

そして、より地域のお客様と商品の販売を通して交流していく方針へと転換しました。

 

 

--理念の話しのつづきですが『スモールステップの挑戦』とは、どのようなことでしょうか?

 

渥美:だれでもそうですが、失敗の経験ばかりしていると自信を喪失していきます。

働くことのモチベーションを最大限に高めていくためには『成功体験』を積み重ねることこそ重要だと考えています。

それを達成するためには、自分の目の前に「これならできそう」と思える小さなハードルを設定していくことが大切です。

そして、それをクリアするたびに「できた!」という成功体験を得て、その積み重ねが「難しくても自分ならできるかも」という自己効力感へつながっていくのだと思います。

この業界では、小さなハードルを越えてもらうような支援のことを『スモールステップ』と表現しています。

 

 

--報酬改定があったにしても、障害のある人が集団に所属するという意味では、『居場所』として足を運んでもらうのでもいいような気がしますが?

 

渥美:仕事には『共通の目的』が明確にあり、自分の『意見を発信』する機会があります。

職場には、コミュニケーションがあまり得意でない人であっても、効果的なコミュニケーションのスキルを磨けるというメリットがあります。

そして、仕事を通じて磨かれたコミュニケーション・スキルは、QOLの向上(生活の質の向上)にも発展します。

ですから、わたしは今回の報酬改定をポジティブに受け止めて、みんなで成長していく足がかりにしたいと考えています。

 

 

-最後に、これからエスプリをどんな事業所にしていきたいと考えていますか?

 

渥美:利用者様・スタッフ含めてエスプリで働くことに誇りをもちながら、地域にたくさんのファンをつくり、たくさんの人たちに来所・来店してもらえる『パン屋』にしていきたいと思っています。

また、障害のある人でも、就労継続支援B型でも、『働く』ことを実感でき、『稼ぐ』ことも実感できるような事業所にしていきたいです。

そのためにも、主力のパンの売上向上と販売店舗を増やすことが重要だと考えています。

すでに、「障害者施設が販売するパン」を宣伝文句にかかげる時代ではありません。

他のパン屋やコンビニに負けない主力商品の開発をして、商品力を向上させ、パン屋としての独自性を確立していくことが望ましいと思っています。

そういった取り組みの結果として、利用者様の工賃UPを実現したいです。

そして、誰もが誇りを持ちながら、楽しみながら仕事ができる事業所にしていくことで、繰り返しになりますが、みんなが達成感と成長を感じられる場にしていきたいです。