自閉症カンファレンス2018に参加してきました

自閉症カンファレンス2018に参加してきました
こんにちわ、社会福祉法人SHIPヒューマンリソース推進室の若林です。
今年はまだまだ暑いですね。みなさん体壊さないように頑張ってくださいね。
 
そんな暑い中暑い、今年も自閉症カンファレンスに参加してきました。

 自閉症カンファレンスとは各地での支援の取り組みと成果について知りたいという保護者の要望に応えるために、故佐々木正美先生とTEACCH部初代ディレクターの故エリック・ショプラー教授によってスタートしました。ノースカロライナやイギリスなどの先進地域の実践や、最新情報などを紹介され、毎年全国から1000人以上の人々が集まり、日本の自閉症支援の進歩に大きな貢献を果たしているセミナーです。
 
SHIPからは自分のほかに生活介護笑から中村さんと福本さんが一緒に参加しました。自閉症カンファレンスは2日間にわたって行われ、TEACCH部のディレクターなどの講演と分科会を同時行われます。分科会は基礎的なことや児童・成人など分野に分かれているので、自分が参加したいものを自由に選ぶことができます。分かれて参加し、共有することでたくさんの情報を知ることができます。
 
ゲーリー・メジポフ教授やローラ・クリンガー博士から最新の情報を得られたこと有益でしたが、わたしが一番心に残ったのは二日目の午前中の「あの頃の私へ~私たちの実践」という講演でした。 

 内容はと言いますと子供の成長と支援の取り組みの保護者による発表です。
 
長くいる職員の方は覚えていますか?
 
TEACCHを知ってもらおうと以前職員の皆さんに見てもらった佐々木先生のDVD。それに子供達へのストラクチャード・チィ―チングの実践がありましたよね。
 
その子供たちの成長した姿を見ることができました。
 
その子供達は就職したり、大学に進学したり、大きく成長していまし、それぞれの夢をかなえていました。
また、それまでの過程もうかがうことができました。
 
私は事業所を回るたびに繰り返し10回以上見ているので、まるで自分が支援した利用者のような気持になってしまい、その成長に感動してし思わず目頭が熱くなってしまいました。
 
しばらく余韻に浸っていましたが、色々考えているとこれからの事業所の課題について考えてしまいます。
 
自閉症カンファレンスで保護者はTEACCHに出会えて幸運だったと言っていました。
また住んでいた地域が幸運だったと言っていました。
 
確かにTEACCHの浸透度は地域によって格差があります。
地域によって構造化支援には出会えなかったかもしれません・・・・・
違った結果になっていたかもしれません・・・・・・・

 本人の努力も必要です。保護者の努力も大切です。
 
でもそれだけで十分でしょうか?
 
適切な専門的支援があれば選択肢の幅は全く変わってくると思います。
成人の支援をしていると幼少期からの適切な支援の必要性を強く感じます。
 
保護者の皆さんは家族だけで抱え込まず、遠慮なく専門家を頼ってください。
 
SHIPにも放課後デイサービスがあり、多くの子供たちが通所しています。軽度の子は中学生になると一人で留守番できるからという理由で、やめるケースもあります。
 
放課後デイサービスは託児所ではありません。
将来のために価値のある支援を提供できる事業所にしていきたいと思っています。
保護者との連携も増やす必要があると考えています。
 
ただ、預かるのではなく、さらに個々のアセスメントを根拠とした根拠のある支援プログラムを充実させ、10年後、20年後にSHIPに出会えてよかったと言ってもらえる法人を目指したいと考えています。