第一回TTAP結果支援導入検討会in子笑

みなさん、こんにちわ。
社会福祉法人SHIP本部事務局ヒューマンリソース推進室の若林です。
 
この仕事についてから、保護者の方から相談を受ける中で、早期から個々に適した専門的な支援の重要性を痛切に感じてきました。
 
TEACCHでは、成人期の生活を高校卒業してからアプローチするのでは遅すぎると考え、TTAPを開発しました。個々の強み・弱みを分析し、小学生から成人後の生活を想定したカリキュラムの実施を進めています。
 
そんな中で、SHIPでは5年前放課後等デイサービスを開設し、より適切なアセスメントにつなげるためTTAPの導入を始めました。
 
早いもので早稲田大学梅永研究室と連携し行っているTTAPのアセスメントも1年ほど経過し、生活介護事業所や放課後デイで多くの路用者に検査を行ってきました。
 
そしていよいよ今回アセスメントの結果を具体的に支援に導入したいということで、早稲田大学梅永研究室ゼミ生とSHIP職員とのTTAPの検査結果を踏まえて支援検討会議を行いました。
 

 
 
TTAPは、職業スキル、職業行動、自立機能、余暇スキル、機能的コミュニケーション、対人行動の6領域を直接の検査・家庭からの聞き取り・学校からの聞き取りの3つで評価します。
 
3つ異なった環境で利用者の状態を比較することで、利用者により適した環境を考察することができます。
 
また、TTAPは項目に対し、合格・芽生え・不合格の3つで採点します。芽生えの部分が強みとして伸ばすことができる部分になります。
 

 
 
事業所を回っていると、時々職員が問題行動やできない部分にばかり気にしている状況を目にします。
 
それでは効果も出ず、職員も疲れちゃいますよね。
 
強みに着目するようには伝えていても、職員のスキルや経験に差があり、個人の見立てでアセスメントするのでは困難かなと感じています。その点では、フォーマルなアセスメントの導入は、客観的な一つの指標となり、支援に効果的だと考えています。
 
今回の検討会も現場の支援にたくさんのヒントと方向性を示すことが出来ました。進行方法などはより効果的になるよう改善を重ねながら、フォーマルなアセスメントの種類も充実させ、他事業所、いずれは法人全体に検討会開催の機会を広げていきたいと考えています。