感覚プロファイル

みなさん、こんにちは。
SHIPヒューマンリソース推進室の若林です。

今回も新規事業の進捗状況をまずお知らせします。

グループホームも予定通り8月1日に開設できそうです。
7月初旬からは利用希望者の皆様にも見学していただける予定です。

新規事業の生活介護笑プラスは、6月1日無事開設し、現在は利用希望者の体験利用で賑わっています。

大変な困難さを抱えている利用者が多い中、職員は研修で学んだことを活用しながら対応し、利用者を理解するために積極的にアセスメントに取り組んでいます。

 

今回は体験の中で現在利用希望者に実施し始めているフォーマルアセスメントの一つ、感覚プロファイルについてお伝えします。

今回利用される方の多くは感覚処理の面で困難さを抱えている方がほとんどです。その困難さを理解し支援することが必要ですが、職員個人の経験による見立てでは、主観的になり正確に把握することは非常に困難です。

感覚処理に問題があるのか?
成育歴や環境に原因があるのか?

効果的な対応は変わってきます。

感覚プロファイルは、振る舞いの長所と困難性を感覚処理パターンと関連付けるツールです。

人の感覚処理能力を評価し、日常生活における機能的振る舞いに対する感覚処理の影響を分析するアセスメントです。

感覚プロファイルSPは5歳から10歳にもっとも適しているといわれていますが、3歳から82歳まで評価可能です。

感覚プロファイルは125項目からなり、「感覚処理」「調整」「行動や情動反応」の3つに分かれています。

「感覚処理」は基本的な感覚システムの反応を示します。
「感覚処理」は、「聴覚」「資格」「前庭覚」「複合感覚」「口腔感覚」の6つの感覚処理システムに分かれています。

「調整」は、種々の反応の促進、または抑制から人の神経伝達の制御を反映しています。
「調整」は、「耐久性・筋緊張に関する感覚処理」「身体の位置や動きに関する調整機能」「活動レベルに影響する運動の調整機能」「情動反応や活動レベルに影響する感覚入力の調整機能」「情緒反応や活動レベルに影響する視覚の調整機能」の5つの領域に分かれます。

「行動や情動反応」は、人の感覚処理行動の結果を反映します。
「行動や情動反応」は、「情動的・社会反応」「感覚処理による行動のあらわれ」「反応の閾を示す項目」に分かれています。

各因子は質問票において感覚入力への反応性により特徴づける項目を特定します。

結果を個別支援計画に反映できる仕組みを構築し、重度の障害を持つ方にも個別に質の高い支援を提供し地域での生活を支援したいと考えています。

いろいろな方の話を伺う中で重度の障害者を受ける施設・事業所の必要性をさらに強く感じています。

現在新規事業の体験をしている希望者の平均区分は5.7程度となっています。

障害が重くても多様な選択肢を提示できる社会づくりの一翼を担うために、少しでも多くの地域生活の事例を支援していきたいと考えています。