明日のためのコミュニケーション

みなさん、こんにちは。
SHIPヒューマンリソース推進室の若林です。
 
日頃から《自分の意見を発信しよう》《風通しをよくしよう》《何でも聞いて》なんてよく現場で言われていますが、なかなか難しいですよね。
 
私は意味や目的を行動の根拠としているタイプの人間です。
どちらかというと意味の解らないことは、どうしていいか解らず極端にモチベーションが落ちます。
 
意味が解らなくても言われれば業務命令として努力はしますが・・・・・・・
最高のパフォーマンスのつなげるためには、何事もやることだけでなく意味や目的の理解の伝達が大事だと考えています。
ですので、現場では意味や目的まで落とし込むように心がけています。

 
まずは《なぜ発信が必要なのか》、エピソードを交えて意味や目的を考えてみたいと思います。
現場でよく話をするのは、うまくいったことだけでなく失敗したことも共有しようということです。
私は生活介護と放課後デイサービスを開設した時に、特にその大切さを感じました。
初めての事業、経験のない職員。そのような環境の中でも利用者は通所してきます。
慣れてないからごめんなさいなんて、仕事で言えませんよね。
少しでも早く効率的に、職員と事業所がスキルアップしていく必要があり、そのためには職員一人ひとりが発信していくことが重要でした。
ただ、どうしても経験不足の職員同士、意見に自信もありません。失敗は人に知られるのも恥ずかしいものです。
こんなこともわからないのか、
何ずれたことを言っているのか、
なんてダメ出しされては発信したくなくなります。
だから受け身になり成長が遅くなります。

 事業開始直後、職員会議で
《上手くいかなかったことを発信してみんなで共有しよう。》
そうすれば、同じ失敗を他の人がしなくて済む。
何もしなければ失敗もしないけど、失敗はそれだけ努力した証拠だよ。
発信すれば適切なアドバイスを受けることもできる。
自分のスキルも上がる。
事業所のレベルも上がる。
そう考えると最高の貢献者は失敗を発信した人だね。
なんてことを話しました。
 
職員は積極的に実行してくれ、早いレベルアップが図られたと感じています。
 
それはきっと職員が慣れて経験を積んでからも一緒です。
利用者が落ち着いたから、
問題なく業務がおこなえているから、
それがゴールではありません。
利用者に少しでも良い支援をするためには、自分だけで考えるより、みんなで考えたほうがより良いことができるはずです。
 
一人ひとりが発信することは、自分のためだけでなく、事業所のレベルアップ、そして利用者支援ために必要なことなのです。

 次は《質問は何のためにするか?》の意味や目的を考えてみたいと思います。
ある事業所のサービス管理責任者から何度も同じ質問をする職員の相談を受けたことがあります。
 
メモ取らせればいいのかな?
聞いてないのかな?
理解してないのかな?
色々考えて上司は対応します。
 
だけど・・・・
 
私はそもそも目的意識の問題と考えます。
《質問は何のためにしているの?》聞いてみると、
サビ―ス管理責任者は考えていました。
たぶんその職員は今聞きたいことを聞いて、答えを知れば目的が達成される。
そこで完結するから、忘れてしまうのでしょうね。
ということは目的意識の修正が必要になるのだと思います。
 
《質問は今の自分のためでなく、次やる自分のためにするんじゃないかな?》
 
たぶんそんな意識をつければ、職員の成長が早まるのではないかと思います。
その分上司は相手の意識を変えるだけでなく、目的や意味まで解りやすく伝える技術が必要になりますが・・・
上司も部下もお互いに納得感を持って業務を邁進するべきだと思っています。
風通しの良い職場って何でしょうね?
信頼関係って何でしょうね?

今は聞く人がいます。
答えてくれる人がいます。
でも、いずれは質問に答えなくてはならない立場になります。
その時、意味が解っていないのに答えられますか?
人材育成は、入職した時から始まっているのです。
そして人材育成は職場環境と一人ひとりの行動大きく影響します。
 
積極的に発信してください。
事業所のレベルアップにつながります。
目的を持って聞いてください。
それが自分のスキルアップにつながります。
 
法人の発展も現場の職場環境に、そして一人ひとりの職員にかかっているのです。