慈悲の瞑想 まずは自分への慈悲からスタート
① 苦しくて・苦しくて・苦しくて・つらいよ~~~
② 自粛して・自粛して・自粛して・つらいよ~~~
by ゴールデンボンバー
①の方は日常的に感じている状況で、②の方は昨今のコロナ禍で感じている状況です。
このようなストレスフルな状況下において、ストレスマネジメントの引き出しをどの程度持っているのか試されます。
今回、ストレスマネジメントのスキルとして紹介したいのは『瞑想』です。
瞑想には、洞察瞑想・集中瞑想・慈悲の瞑想 があります。
それぞれの解説はいたしませんが、『慈悲の瞑想』は他の瞑想の土台にもなりますので紹介させていただきます。
<慈悲とは?>
仏教において慈悲とは、他の生命に対して楽(スッカ)を与え、苦(ドゥッカ)を取り除くこと(抜苦与楽)を望む心の働きをいう 。
引用:wikipedia-慈悲
仏教用語ですね。現代では『マインドフルネス』に注目が集まっていますが、起源は『瞑想』=『仏教』なんだということに気づかされます。(ちなみに私には、なんの信仰もありません)
ただ1年の大半を苦しみの感情とともに生きているので『瞑想』には本当に助けられています。
厳密には助けられているわけではなく、毎日トレーニングを積むことで効果を実感しています。
仏教では、このトレーニングのことを『精進』と表現しています。
ちなみに、こちらに自分用につくった『慈悲の瞑想』がありますので、どうぞご覧くださいませ。
<苦しみ を生み出しているのは誰?>
苦しみを生み出しているのは『自分』です。
だから、慈悲を与える順番も『自分』からということになります。
慈悲の瞑想では、まず、自分に対して慈悲の言葉をかけることからスタートします。
私は 幸せでありますように
私の 悩み苦しみがなくなりますように
私の 願いごとが叶えられますように
私に 悟りの光が現れますように
私は 幸せでありますように(×3)
引用:慈悲の瞑想【フルバージョン】アルボムッレ・スマナサーラ
自分を大切できる人でないと、他人への慈悲など与えられるはずがありません。
とくに『福祉の仕事』をしている我々こそ、まずは自分への慈悲からです。
なお、このような言葉かけは、自分から他人へ、そしてすべての生命へと拡大していきます。
<智慧とは?>
智慧(ちえ)と読みます。
私の勉強しているDBT(弁証法的行動療法)にも出てくる言葉で、個人的に大好きな言葉なので紹介します。
智慧とは、一切の現象や、現象の背後にある道理を見きわめる心作用を意味する仏教用語。
引用:wikipedia-智慧
『悟り』という言葉も同義語かと思います。
私の解釈では「自分なりの悟りの境地に達すること」が智慧だと思っています。
苦しみを生み出す出来事が発生し、それに対して考えを、巡り巡らせすぎてしまうから苦しみの感情がまとわりつきます。
自分の考え(執着)を手放していけば、苦しみなど生まれないというのです。
確かにそうなんですがとても難しいので、トレーニング(精進)でスキルを身につける必要があるってことですね。
<私の好きな慈悲のフレーズ>
我流にはなってしまいますが、とにかく自分に刺さるフレーズを毎日自分自身に唱えることが大切だと考えています。(スマナサーラ長老も「自分にしっくりくるフレーズが大切」と書籍の中で述べられていました)
私は 物事は常に変化して 消え去るものであると観察します
私は 過ぎ去った出来事にとらわれないように精進します
私は 今 ここで するべきことに集中します
苦しい状況に遭遇しても 忍耐することができますように
私のこころが 常に平安でありますように
私に 真理を発見する智慧が 現れますように
私は すべての命と私が平等であると思えるように精進します
世界は 見栄を張るから苦しんでいることを観察して 見栄を張らないこころで生きるように精進します
引用:慈悲の瞑想【フルバージョン】アルボムッレ・スマナサーラ
<まとめ>
繰り返しになりますが、新型コロナによる未曾有の状況下において、各々によるストレスマネジメントが本当に大切な時代です。
いつ感染するか分からない不安感や、治療方法もよく分からず命の危険を感じる恐怖感は、今後もつきまとう感情だと思います。
世の中では『with コロナ』ともいわれていますが、まさにそんな世の中になってきました。
with コロナ の前提としてセルフケアのスキルをみんなで身につけて、心の健康にも十分に配慮していただきたいと思います。
では。
アディオス・アミーゴ
理事・障害者事業部長
国家資格:公認心理師・精神保健福祉士・社会福祉士・介護福祉士
その他:TSM(トラウマセンシティブマインドフルネス)修了・SE™プラクティショナー初級修了・TFTパートナー・ChatGPTエジソン塾1期生・整理収納アドバイザー2級 など
『努力すること』と『環境に助けてもらうこと』のバランスを研究し、自分自身の最適化を目指して精進中