“ 痔 ” の治療のお話し ~手術編~

さて、誰にも期待されていませんが、  “痔” の治療のお話し『手術編』でございます。

 

手術日は4月16日に決まりました。

そのため入院は4月15日から。

おおよそ10日間の入院期間になるとのことです。

 

 

<入院の前日(4月14日)>

手術前の検査(大腸内視鏡)に向けて、この日は軽めの食事制限があります。

 

<OKな食事>
ご飯、麺類、パン類、肉、魚介類、たまご料理、豆腐、じゃがいも、カボチャ、水、お茶類、スポーツドリンク、紅茶

<BADな食事>
ゴマ、果物、野菜、こんにゃく、豆類、キノコ類、海藻、牛乳・乳製品、実の入ったジュース、果汁100%ジュース、アルコ―ル、コーヒー

 

コーヒーが大好きなのと、晩酌のビールが欠かせないタイプなので、この2つを抜きにするのは厳しかったです。

色々と制限を考えるのが面倒だったので、卵かけご飯とチキンラーメンにしました。

 

夕食は21時までに済ませて、下剤のラキソベロンを1本、200㏄の水に薄めて飲みます。

支援の現場では、便秘対策で15滴程度だったような気がします。

1本は多すぎるような気が。。。

でも、この日、便意はこなかったです。

 

 

 

<入院の当日(4月15日)>

この日から完全断食です。

大腸内視鏡検査に向けて腸をキレイにするため、かなり強力な下剤を飲むことになります。

その名も『モビプレップ』と申します。

 

こちら、朝10時から 1時間半をかけて 1㍑を飲み干します。

30分程度経過すると、もうそれは鬼のように下痢が出ます。

6回ほど下痢が出続けて、ようやく治まりました。

とにかく、鬼のようにマズかったので思わずツイートしていまいました。

 

 

その後、15:00着にて病院へ到着し、入院の手続きを経て、お部屋に案内されました。

病院の甚平に着替えて、完全な病者に変身です。

間もなく大腸内視鏡の検査がはじまります。

 

 

↑ こちらのツイートにもあるように、肛門から大腸まで内視鏡を70㎝も入れられます。

その様子をモニターで見ることができて面白かったです。(痛みナシ)

 

それよりも嫌だったのは、肛門の毛を剃られたことです。

看護師さんに丁寧に剃毛していただきます。

これは本当に恥ずかしい経験でした。

 

なお、痔の手術の前に大腸内視鏡の検査をする理由は、もし大腸に悪性のポリープがある場合は、そちらの処置を優先しなければらないためです。

わたしはポリープが見つからなかったので、明日の手術までひと休みすることになります。

落ち着いたら腹が減ってきます。でも我慢しなければなりません。

断食はキツかったです。

 

 

<手術の日(4月16日)>

朝6時が起床時間です。手術は15時頃からとのこと。

検温や血圧を測られて、抗生剤の点滴を打ちます。

 

しばらく放置されます。

ただただ腹が減ります。

 

やることなく、でも緊張はします。

トイレに何回も行きました。

 

15時前に「上田さん、前の人の手術が始まったので、待合室までお願いします。」と呼ばれました。

よし、行くぞ! 決意を固めました。

 

でも、私にはひとつ、心配なことがありました。

それは『どんな体勢で手術を受けるのか?』ということです。

こちらの基本姿勢では手術はしにくいはず?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は、こちらでした ↓↓

 

 

うつぶせに寝て、両尻にガムテープのようなものを貼られて、思いっきり左右に引っ張られて固定されました。

 

この時の感情はとても複雑でした。

恥ずかしさ、不安、怖さ、これらの気持ちが入り乱れました。

 

いよいよ本格的にはじまる予感です。

腰に麻酔の注射を打たれて下半身が麻痺してきます。

(もし麻酔が効いていなかったらどうしよう…)などと、よからぬ思考が頭をめぐります。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

Dr :上田さん、これからはじめますね。よろしくお願いします。

上田:よろしくお願いします。(ドキドキ)

 

手術中、Dr は助手の人?看護師さん?と何やら話しています。

Dr :これは硬いな。うわぁぁ、穴が狭くて硬い。ちょっとこの痔核の切開はやめて、肛門括約筋の切開に切り替えよう。

 

Dr :上田さん、肛門括約筋の切開に切り替えますね。

上田:(なにそれ?断る権利とかあるの?) はい…

 

Dr :これ、見える?  分かるでしょ。この横の部分をス~ッと切開すると、ほら、開いてくるの分かるでしょ。

助手:はい。分かります。

Dr :痔核を取り除くことだけが手術じゃないから。痔核は注射療法で下に沈ませれば大丈夫だから。

Dr :患者さんの症状に合わせて有効な方法で手術するのが大切だからね。

助手:はい。

Dr  :よし!これでOK。写真撮っておいて。

助手:はい。(パシャパシャ)

 

Dr :上田さん。これで大便するのがかなり楽になりますよ。次は、イボ痔を注射で落としていきますからね。

上田:はい。(まぁ、全部 聞こえていましたけど)

 

~麻酔で感覚はありませんが、おそらく注射を打たれて、お尻のどこかをグリグリ押されてまくっています~

 

Dr :上田さん、終わりましたよ。5分で終わりましたね。お疲れ様でした。

上田:ありがとうございました。

 

Dr :最後、仕上がりの写真撮っておいてね。

助手:分かりました。(パシャパシャ)

 

上田:(手術の前にEXITの「Yeah ~ ナイトプール  パシャパシャ~」というネタを観ていたので、彼らの映像を思い浮かべながらストレッチャーで手術室を後にしました)

 

 

 

病室にて、抗生剤と鎮痛剤の点滴をされて、麻酔が切れるまでの3時間、仰向けで寝たままになります。

2時間くらい経過すると足が動き出し、3時間すると寝返りが打てるようになり、お水を飲むのもOKです。

ただし、翌朝までは寝たままでいなければならないとのこと。

 

小便は尿瓶ですることになります。

これがなかなか難しい。

点滴で水分が体内に入っているので、小便もたくさん出ます。

ほんとうに苦労しました。

(漏らしたらどうしよう…)の考えが頭をめぐって、この夜はほとんど眠れませんでした。

でも、痛みは鎮痛剤のおかげで意外と大丈夫でした。

 

 

<手術翌日(4月17日)>

なんとか朝を迎えることができました。

やっと起き上がれます。トイレで小便ができるのは喜びです。

『自分ひとりでもできる』という感覚は、普段の自立支援でも大切なことだと身をもって体感しました。

 

昨晩は、あまりにも眠れなかったので、Amazonプライムで『24 トゥエンティ―フォー』を観まくって、ジャックバウアーの奮闘をずっと応援していました。

そしてほとんど眠れずに、朝、重湯が出ました。

2.5日ぶりの食事は重湯でもありがたかったです。

 

さて、今日からは大便との戦いになります。

肛門は切開されているわけで、そこに大便が出るとまた傷つくわけで、治ることと損傷することをくり返すことになります。

ということで、術後初の排便時は、ものすごい激痛を覚悟していました。

ですが、まぁ耐えられる範囲でした。

でもやっぱり痛かったわけですが・・・

この日の排便は3回出たので、3回つらい思いをしました。

 

 

<術後3日目(4月18日)>

この日は、色々なことが解禁になったので嬉しかったです。

あらためて『マズローの5段階欲求説』について考えてみました。

↓↓ そのときのツイートがこちらです ↓↓

 

 

こちらにも書いてあるのですが、

一番最初に現れた欲求は『食欲』でした。やっぱり食わないと生きていけません。

二番目に現れた欲求は『睡眠欲』でした。手術当日は眠れませんでしたが、翌日はグッスリ眠れました。

そして、三番目に現れた欲求は、意外にも『清潔欲』でした。

お風呂に3日間入れなかっただけで、髪の毛がベトベトで、陰部や肛門も汚れている感じがして気持ち悪かったです。

シャワー・入浴後の爽快感は、もんのすごい快感でした。

 

 

<さいごに>

ちょっと長くなってしまったので、この辺で終わりにしたいと思います。

今、入院中にブログを書いているのですが、日に日に痛みは軽減しており、手術をしてよかったと思っております。

 

痛みについて、もう少しくわしく知りたいという人たちのために、~痛み編~ も投稿いたします。

 

~痛み編へ続く~

 

それでは、アディオス・アミーゴ