「タスク管理」は「身を助く」

みなさん、こんにちは。事務局の上田です。

SHIPでは「発達障害のある人たちに向けた構造化支援」に積極的に取り組んでいます。

構造化とは、発達障害の人向けのバリアフリーです。

足の悪い人に対してのバリアフリーは、エレベーター・スロープ・手すりといったことがイメージしやすいと思います。では、発達障害の人向けのバリアフリーって…? イメージできますか?

発達障害は見た目に分からないので、何をすれば良いかイメージするのが難しいですよね?

 

 

発達障害のある人(特に自閉症スペクトラム障害)は、目に見えないものを理解することが難しいと言われています。

目に見えないものの代表としては、①会話、②時間、③こころ、といったところでしょうか? このような目に見えないものを「見える化」していくことが構造化(発達障害の人向けのバリアフリー)なのです。

 

また、自閉症スペクトラム障害のある人は、感覚処理にも困難さを抱えているケースがあります。

例えば、聴覚が過敏ですごく小さい音でもハッキリと聞こえたり、視覚が過敏で通常よりもすごく眩しく感じたり、嗅覚が過敏で水道水のカルキの匂いに耐えられなかったりします(逆に鈍麻だったりもします)。

 

このような困難さがあるにも関わらず、健常者がデザインした世の中で暮らしていくことを余儀なくされるわけです… 辛すぎますよね…

だから、自閉症スペクトラム障害のある人の感覚処理に合わせた環境をデザインしていく必要があるわけです。これも構造化です。SHIPでは、本場の構造化を学ぶためにアメリカでTEACCHの研修を受けてきた社員(若林佳史)もいます!

 


 

 

構造化のイメージは知的障害のある人に行われるイメージがあるかもしれませんが、実は、知的障害のない人(高機能自閉症)にとっても重要なんです。

SHIPでは、EXP立川という就労移行支援事業所で「タスク管理の講座」を行なっています。

 

タスク管理というと、仕事のTO DO リストをつける・スケジュール管理をするといった意識高い系社員がやっているイメージがありますが、実は、これも立派な構造化なのです!

タスク管理は、構造化の基本である「いつ・どこ・なに・どのように・終わり・次」を視覚的に明確にしているのです!

 

タスク管理講座では、発達障害と二次障害をタスク管理で乗り越えてきた小鳥遊先輩を講師として招き、過去のしくじりエピソードを面白おかしく話してくれます。

このプログラムを『しくじり先輩』と名付けています。また、タスク管理の実践方法についてもレクチャーしてくれるのです。まさに「タスク管理は身を助く」というありがたいお話が聴けるのです。

 

小鳥遊先輩 いつもありがとうございます!
(画像をクリックすると小鳥遊先輩のブログにとびます!)

 


 

 

EXPでは他にも面白いプログラムが沢山あるので、今後も少しずつ紹介していきたいとます。