グループホームのご案内

北朝鮮の攻撃を必要以上に恐れている事務局の上田です。
Jアラートが鳴ったらどこに・どうやって逃げればいいのでしょうか…?
いつ起こるか分からない不安なことを考えていてもしょうがないので、仕事に集中しないとですね。
 
さて、SHIPでは社会的入院の解消のため、グループホーム事業を多数展開しています。
今回は『障害者グループホームってどんなところ?』を説明したいと思います。

<お金はいくらかかるの?>

支払いは主に4つ:家賃・光熱水費・日用品費・食費。
〇家賃:各グループホームによる。
 ※国から10,000円の補助有。都から24,000~69,800円の補助有。
〇光熱水費:電気・ガス・水道で10,000~15,000円位で収まれば…
 ※電気代は部屋に篭ると高い。ガスはプロパンだったら高い。
〇日用品費:日常的に使うトイレットペーパーやシャンプーなど。
 ※自分次第。安くしようと思えば何とでもなる。
 

<受けられるサービスって?>
大前提としてグループホームのサービスは『住まいの提供』になります。
住まいの環境は住宅の構造によって色々ありますが、比較的小規模な共同住宅という特徴があります。※小規模の定義は3~10名
住宅の構造は大きく3つのタイプに
①普通の民家のようなタイプ、②寮のようなドミトリータイプ、③アパートタイプ
①②のタイプだと、共同生活の色が強く、コミュニケーションの機会が豊富です。
③のタイプだと、一人暮らしの色が強く、自律性が求められます。
私たちがグループホームをご案内する際は、①②のような共同生活色の強いタイプを優先的にご案内し、社会生活上のトレーニングを沢山積んで頂きます。自律性が高まってきたら③のようなアパートタイプへの引っ越しを提案し、最終的には本当に自分でアパートを借りる。という流れを想定しています。

<社会生活上のトレーニングって?>

病院で長期間入院していた人がグループホームに入居して驚くことは『自分ですることの多さ』です。
地域生活では、自己選択・自己決定・自己責任の3つの要素が求められますが、病院ではこれらとほど遠い管理的な生活をしていましたので。
そのギャップは相当なものです。
 
 
 
例えば食事…
朝・昼・夕の3食、当たり前のように病院では提供されていたのに、グループホームでは基本的に提供しません。自分選択・自己決定・自己責任でおこなうことが求められます。
自由に食事をしてもらって構いませんが、お金は?糖尿病は?大丈夫…?自分で選んで決めたことは、必ず自分の身体に返って来るのです。まさに自己責任…
まずは、そこからの出発がセオリーです。人間は基本的には、失敗から必要性を認識し、学ぶ意欲が沸いてくるものです!

<日中は外出することの意味って?>

病棟内が日常だった人にとってグループホームでの生活はある意味自由です。
基本的には、自分の行動に責任を持てるなら何をして頂いても結構です。
例えば、パチンコに行ったり、カラオケをしたり、飲みに行くこともあるでしょう。
また、部屋でゴロゴロ生活していることも否定はしません。
 
でも、そのうち気づくはずです。空虚な人生だと…
人には必ず欲求があり、行動を起こす動機があります。ある欲求が満たされれば、必ず次の欲求段階が訪れるのです。誰もが『より良い人生を歩みたい』という動機を持っています。
でも、その願望と動機が高まるほど、自分には無理だよ… というネガティブな不安も高まります。
でもでも、まわりのメンバーがイキイキ生活している様子を見ると、次は自分の番だ!

一歩踏み出さなければ…
こんな相乗効果を期待できることが、グループホームで共同生活を送る一番のメリットです!
病院の中・グループホームの部屋で完結していた生活から、外へ外へと意識が向かいはじめたとき、自立への準備ができるのだと私たちは考えています。
 

<SHIPのグループホームはどんな感じ?>
私たちの大切にしている想いは『支援される部分を少なくし、自分のできる部分を増やすこと』です。今までは当たり前に他人にやってもらっていたことを『あえて手伝わない』ので、冷たく感じることもあるかもしれません。
アセスメントという概念を知っていますか?事前分析や事前評価とも言います。
ただ『福祉の仕事=お手伝いする仕事』という誤解があり、先回りして手伝ってその人の本来持っている力を奪っていく傾向があります。

廃用症候群という言葉があります。何もしていないと心身の機能が落ちていくことです。過度なお手伝いをするグループホームは『廃用症候群の製造所』になってしまうので、私たちは『あえて手伝わない』ことで、その人の本来の能力を確認します。
そして『できそうな部分』にフォーカスし、どう工夫すれば『できる』になるかを真剣に考えていくグループホームです。

<SHIPのグループホームの対象者は?>
できる限り幅広い対象を受け入れられるよう都内に14ユニットを配置しています。
※江戸川区4ユニット、八王子市7ユニット、あきる野市3ユニット
まだまだ勉強中ではありますが、職員一同、常に成長していこうと努めています。
 
<対象となる病気や障害>
精神障害:気分障害(うつ・躁)、統合失調症、神経症など
発達障害:ASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD(注意欠如多動障害)
知的障害:軽度~重度まで
 
お問い合わせは、精神科病院、相談支援事業所、行政の福祉課、ご家族、特別支援学校など、様々な皆さまより頂いております。
見学・体験利用は随時受け付けていますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。