学習し成長するために

こんにちわ、 社会福祉法人SHIP本部事務局ヒューマンリソース推進室の若林です。
 
ヒューマンリソース推進室の役割として内部研修を企画し、法人全体のスキルアップを目指していますが、業務還元という視点ではいつも難しさを感じています。
 
どうしたら研修で学んだことを職員は利用者支援に還元できるのか?
 
ということで、今回は効果的な学習と職員の成長について考えてみようと思います。

 
まず効果的な学びには何が必要か?
 
受ける側が課題を持っている必要があると感じています。
研修を行う側が必要だといくら思っていても、現場が業務を今のままで良いと思っていたら、研修内容など耳の右から左に流れます。
何よりも受ける側が必要性を感じていることが重要なのです。
 
それはどのような環境か?
 
利用者に少しでも良い支援をしようと職員が考えられるような環境だと思います。
そのためには利用者のニーズを基に個別支援の方向性を明確に示せる、そしてそれを実行できる環境の作れるサービス管理責任者の存在が不可欠だと考えています。
 
漫然としたルーティン業務のだけではモチベーションは下がります。
学ぶ必要も慣れとともに必要がなくなってきます。
 
大変な仕事だし、こんなもんでいいや・・・・・
 
なんて気持ちになってきます。

 課題をクリアする、目標を達成する、成果を上げる
サービス管理責任者はそのことの目的と価値を明確に説明し納得をさせる必要があります。
 
そこに価値と目的を職員が感じられれば、現在の自分のスキルでは十分ではないことに気付きます。
 
支援の目標とするところは、支援者がここまでで良いと決めるものではありません。ニーズを考えると課題は無数に浮かびます。
それを不可能だとはじめから諦めれば、学ぶ必要はありません。
支援者が面倒見やすい基準を決めるのなら、学ぶ必要がありません。
 
利用者が少しでも良い明日を迎えるために、たくさんのニーズに支援者も利用者も向き合わなければなりません。
 
しかし、それをクリアしていくことは困難なことが多くあります。
どう支援したら良いかわからないことも多くあります。
 
そして支援者は学ぶ必要性に気付くのです。

 学び、学んだことを実際の支援に活かし、成果を体感し、成長するのだと思います。
 
職員が研修で学んだことを支援に還元するために、研修自体個別に抱える事例に沿ったものであること、より実践的であること、が必要ではないかと考えています。
 
今期後半は、それを踏まえて事業所ごと、あるいは個別研修を強化していきたいと思っています。
 
また、放課後デイサービス子笑、生活介護笑で早稲田大学大学院梅永研究室の協力によるTTAPの検査結果を支援計画に反映させる実践研修を新たに行っていきたいと思っています。