不安とはなんだ? 正体不明のお知らせだ!

当たり前の話を当たり前のようにします。

不安は、なんだか分からないから不安なんです。

 

だから、

何だか分かれば不安は消えます!

 

でもやっかいなことに、人は、自ら好んで不安を強めているという側面があるのです。

 

よく聞く話しですが、

人は将来のことをあれこれ考えると不安になります。

 

当たり前です。将来のことはよく分からんから…

このように『未来』を考えていると『不安』になるのはセット販売のようなものです。

 

『過去』の失敗を思い出しても『不安』になります。

またあれが起こったらどうしよう…などと、いつのまにか『未来』を想像してしまうためです。

 

そう考えると不安の悪循環とは、過去と未来のタイムトラベルから抜け出せなくなっている状態ってことだと理解できます。

 

そして、これ、自分で好んでやってますよね。

 

では、不安を断ち切るにはどうするか?

 

『今』の現実を見て『事実』を確認することです。

 

事実を認識できれば不安は消えます。

 

不安になったら『正体不明のお知らせ』が来たと考えてみましょう。

 

そして、たとえ苦痛でも、逃げたり避けたり蓋をするんじゃなくて、事実を確認することです。それが唯一の不安の解消法です。

 

不安にまつわる病気のことを『神経症』といいます。

 

神経症の治療では、不安から逃げず、あえて不安や恐怖と向き合っていきます。

これを『エクスポージャー』といいます。

 

エクスポージャーは『曝す(さらす)』という意味です。

 

不安や恐怖の場面に自らを曝していると、どんどん馴れてきて不安な気持ちは消えていきます。

これを『馴化(じゅんか)』といいます。

 

馴れて『何事もなかった』という新たな記憶を書き換えることで神経症の治療は完了します。

 

ちょっと過激な方法ですが、立派な行動療法の原理ですから覚えておいて損はないと思います!

 

以上、どうぞよろしくお願いします。