自己要求を減らすとストレスが減る?

人間が怒りを感じる場面は『期待』が裏切られたときです。

今回は、自分自身に対する『期待』の話をします。

 

<自分に厳しい人はカッコいい?>

自分に厳しい人はカッコよく見えます。バリバリやってる感がありますので。

だからこそ『自分に期待する』ことは『良いこと』というイメージがあります。

でも、それって真実なのでしょうか…?

例えば、自分への期待が強すぎて、自分に対して高いハードルを設定していると…

「こんなはずじゃなかった…」「もっとできるはず…」という結末になることは必至です。

『自分=ダメ』という不毛なレッテルを貼ることになりかねません。

一方、自分に対する期待の低い人がいます。なんか自分に甘そうであんましカッコよくない人です。

でも、よ〜く観察してみると自分のダサい部分をありのまま受け容れているのです。

『自分の能力の限界が分かっている』ので、自分へのハードルの設定も絶妙なんですよね…

 

 

 

<自信を持つ & ありのままの自分を認める>

自己肯定感と自己効力感という言葉があります。

似ているけど違う言葉です。

ありのままの自分でOKって感覚は『自己肯定感』です。

これは、デキる・イケてる部分もそうだし、デキない・ダサい部分も含めて、こんな自分もOK!ってありのまま受け容れてる感覚です。

 

 

逆境がおとずれたときに自分でも乗り越えられそうって感覚は『自己効力感』です。

これは自信のようなものです。なんとなく『できそう』って感覚がポイントです。

 

 

私は、自分に対して『常にちょっと頑張れば越えられるハードル』を設定し続けることが成長の最大のポイントだと考えています。

人は成功体験を積み重ねることで学びへのモチベーションを高めていく生き物です。

一方、越えられない・解決できない問題に晒され続けると学びへのモチベーションは極端に下がります。

前者は行動療法でいうところの『スモールステップ』の原理ですし、後者は『学習性無力感』の話しです。

自分に対して『常にちょっと頑張れば越えられるハードル』を設定し続けて、課題をクリアし続けると自己効力感(自信)が高まることはイメージできます。

 

 

つまり、多少の逆境がおとずれても『できそう』な気がしてきます。

でも、『できない』ときも残念ながらあります…

スモールステップの原理でやり続けてもできないなら、ある意味『しょーがない』わけなので『受け容れる』しかないです。

頑張ってやったんだけどダメだったことは、それをカミングアウトして助けてもらう必要があるんですよね。

この『カミングアウトとヘルプ』ができる人って、冒頭で書いた『自分の能力の限界が分かっている』人なんですよね~。

私は、これができる人が一番カッコいいと思ってるんです!

 

 

<まとめ>

タイトルの『自己要求を減らすとストレスが減る』って話は、実は完璧主義の人にお伝えしたい言葉です。

よく『70点主義で生きよう』とか『グレーゾーンをつくろう』とか言われることがあって、でもなんかシックリ来ないと感じている人がいたら、このように考えてみるのはいかがでしょうか?

自分に対して『常にちょっと頑張れば越えられるハードル』を設定し続けて自己効力感(自信)を高めていくって。

以上、よろしくお願いします。