動機づけ面接法を広める会

社会福祉法人SHIPでは『動機づけ面接法』積極的に学んでいます。

人が行動を起こすときには必ず動機があるはずです。もし、動機なく行動を起こしている場合、他人が行動を決めているわけですから「あの人がやれって言ったからやった…   あの人せいで失敗した…   最悪…  」といった具合に他責的になるのは必然です。

実は、障害福祉サービスを利用する人の中には、自分が望まずにサービスを利用している人が少なからずいらっしゃいます。

そんな中でも『動機のない人なんてこの世にいないんだ!』という前提に立つためにも、私たちはこの研修に真剣に取り組んでいます。

 

 

人は自分の言った言葉を信じる傾向がある

コンプライアンスという言葉があります。言われたことに従うといった主従関係を示す言葉です。

例えば、お医者様の言うことは絶対!だったりします。しかし残念なことに、治療方針に従わず、慢性疾患の症状を進行させる生活習慣に陥っています。

一方、アドヒアランスという言葉があります。積極的に治療方針に参加するという関係を示す言葉です。

そこには、治療方針を自ら選択して自ら決定する『インフォームドコンセント』が存在し、患者も主体的に責任を負っていくというプロセスが存在します。

面白い現状として、コンプライアンスのような指示的な関わりが増えるほど「でも・・・」と言って、治療方針に反証し、反証した自分自身の言葉を信じていく傾向が強まります。

一方、アドヒアランスのような共感的態度で自律性を尊重した関わりが増えるほど「~したい、~できそう、~だからやる、~は大切、~をやってみる」と言って、治療方針に主体的に参加する発言が増え、変化に向けた自分自身の言葉を信じていく傾向が強まるのです!

 

 

RULE(援助者の大切な姿勢)

支援者はよかれと思って、「それを続けていてもうまくいかない」「ぜったいに〇〇したほうがいい」などと助言しています。

先ほども言いましたが、助言すればするほど「でも・・・」の反証が返ってきます。

そんな支援者との会話量が増えれば増えるほど「でも・・・」の量も増えるわけで、「でも・・・」の後に続く現状維持の言葉も増えるのです。

結果、支援者は変わってくれないことに不満を感じますし、クライエントはいつも五月蠅い支援者に不満を感じます。なぜかお互い嫌い合ってしまう図式が誕生します。

こういった不毛なやり取りを避けるためにも、動機づけ面接法では支援者にRULE(ルール)という姿勢を求めています。

 

Resist(レジスト):助言したい気持ちを抑える

Understand(アンダースタンド):変わりたいというその人なりの動機を理解する

Listen(リッスン):その動機を正しく理解するために傾聴する

Empower(エンパワー):必ず変わることができると勇気づけ励ます

 

今までのお節介スタイルからの脱却を図らなければなりません。

 

 

チェンジトーク(変化への言葉)

そして、動機づけ面接法では、4つのチェンジトークであるDARN(ダーン)をたくさん発言してもらうように導きます。

 

Desire:願望の言葉(~したい)

Abrity:能力の言葉(~できそう)

Reason:理由の言葉(~だからやる)

Need:必要の言葉(~は大切)

 

このようなチェインジトークをたくさん引き出すことで、徐々に変わる側へ動機を高めていきます。

なぜなら、人には自分の言った言葉を信じる傾向があるからです。

 

 

 

 

そんなに上手くはいかない?

支援者としてクライエントの『ネガティブな側面』は、ありありと見えてしまいます。

「絶対にこうしたほうがいい!」と客観的には分かるので。

でも、忘れてならないことは、『その人の人生はその人が決める』ということです。

人は必ずアンビバレンス(両価性)に陥っているものです。例えばダイエット。

散歩をした方が良いとは分かっていても、家でお菓子を食べてしまう。このような状態がアンビバレンスな状態です。

ここで「散歩してください!」と忠告したい気持ちをグッと抑えて、「ダイエットのために、あなたなりに考えられることはありますか?」と聴いてみてください。

きっとチェンジトークが引き出せると思いますよ!

もし、SHIPで一緒に働くことになったら、ぜひ、動機づけ面接法を広げるパートナーになって頂きたいと思います!