【職員インタビュー】「福祉のほうが合う」から始まった。 「グループホーム友セカンド」中村さん

福祉業界での経験が20年以上の中村さん。

2024年10月からは、グループホーム「友セカンド」のサービス管理責任者としてチームを支えています。

福祉に入ったきっかけから、SHIPで働く面白さ、そして「一緒に働く人」へのメッセージを聞いてみました。

 

プール実習から福祉の道へ

――福祉業界に入ったきっかけを教えてください。

中村

もともとは体育の専門学校で、トレーナーになるのが夢でした。ところが実習で、知的障害のある子どもたちのプール指導に入ることになって。

正直、子どもは苦手だったんですよ(笑)。でも「泳ぎましょう〜」って教えるより、一緒に遊ぶ感じで関わったら、だんだん懐いてくれて。親御さんから「本気で遊んでくれるのね!」と言われたのが、妙にうれしかったのを覚えています。

その後、外出やお泊まり、旅行の付き添いまでボランティアで行くようになりました。ボランティア団体の代表に「あなたは福祉のほうが合うと思うよ」と言われて、「じゃあやってみるか!」と思いました。そこで、卒業と同時に知的障害者の通所施設で働き始めました。

 

――それからのキャリアを教えてください。

中村

知的障害の更生施設や授産施設、重度心身障害者の通所、身体障害者の入所施設、就労継続支援B型事業所、そしてグループホーム。福祉業界では役職者としての経験も含め20年以上になります。

 一度だけ、福祉業界から離れた時期があります。

大型車の免許があったので危険物取扱(乙種)を取って、タンクローリーで燃料を配達する仕事を数か月やりました。朝5時〜夜22時くらいまで走って、体力的にもきつい。しかも、福祉の現場と違ってあまり感謝されないのです。

休憩中に、たまたま移動支援で出かけている障害者の方と支援者を見かけたときのこと

支援者には、車いすのどこに不安を感じ、どのように誘導してほしいのかを、障害者の方の目線でもっと考えてあげてほしいと考えることもありました。

そういったことで、「やっぱり自分の仕事は福祉だな」と思い、福祉業界に戻りました。

※移動支援とは、障害のある方の余暇などの外出をサポートするサービスのこと

 

 

 

違和感が、支援の軸になった

――これまでの福祉の現場で、「これは違う」と感じた経験はありますか?

中村

あります。以前の職場で、施設側の都合が優先されて、本人の意向が後回しになる場面を見たときです。

たとえば、利用者様が望む地域移行(入所施設から地域生活へ移ること)として、グループホームに入居されたケースを思い出します。

残念ながら、その利用者様の日常生活動作が低下してしまい、グループホームでの生活が難しくなってしまいました。

やっとご本人の望む生活が実現したのに、支援する側が日常生活を維持・改善するためのサポートを十分にしないまま、本人の意思を確認せず入所施設に戻されてしまったのです。その利用者様はとてもショックを受けられていました。

そういったことを見ると「支援って何のためにあるんだろう」と思ってしまいます。

だからこそ、自分は「決めつけない」「本人の強みをちゃんと見ていく」を大事にしたいと考えています。SHIPに入った今でも、そこを丁寧にやろうとしています。

 

経験だけに頼らない。学びで支援を組む

――SHIPに入ったきっかけ、理由を教えてください。

中村

転職サイトやハローワークでいろいろ見て、たまたま見つけたのがSHIPでした。ただ、決め手はTEACCHの考え方にちゃんと取り組んでいる点です。

今から20年以上前に勤めていた職場でTEACCHプログラムを学んでいたので馴染みがあり、興味を持っていました。TEACCHをベースに支援を組み立てているというSHIPの事業所の方針を聞き、「ここは信頼できるところだな」と思えました。

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――SHIPで印象に残っている経験はありますか?

中村

研修を受けさせてもらえたことですね。自閉症の研修や、強度行動障害(基礎・実践)は本当に勉強になりました。

現場で「なぜこうなるのか」「どうすると落ち着くのか」が、言語化されていく感覚があります。経験だけに頼らず、根拠を持って支援を組み立てられるのは、働く側としても安心です。

 

 

 

50名を超えるチームを回しながら、支援を前に進める

――友セカンドという事業所について教えてください。

中村

利用者様は男性10名、女性10名の合計20名です。障害支援区分は5〜6で、自閉症や強度行動障害の方が多いグループホームです。

同じ法人内に通所先があるので、連携が取りやすいのも特徴ですね。日中活動と生活の場がつながっているので、支援の見通しも立てやすいです。

 

――サービス管理責任者となって、どう感じていますか?

中村

今は全部大変です(笑)。支援スタッフは50名強いるのですが、シフトも契約形態もさまざまです。週1回だけ入る方もいれば、夜勤・早番中心の方もいます。その組み合わせを作って、変更があればシフトをまた考え直して…というマネジメントが大変ですね。

それと、前任のサービス管理責任者が積み上げてきたものを崩さないように、というプレッシャーもあります。そう感じているからこそ、「ここは守る」「ここは改善する」を、慎重にやっています。

最近ようやく少し落ち着いてきて、利用者様の「できる」を増やす取り組みに時間を使えるようになってきました。

 

 

 

個人プレーを、チーム支援に変えていく

――支援で大切にしていることはなんですか?

中村

アセスメントと、支援の統一です。個別の関係性だけに頼る支援だと、できる日とできない日が出やすいものです。支援者が変わるたびにやり方が違うと、利用者様の反応も揺れます。だから「同じことを、同じようにやる」ための平準化を大事にしています。

もちろん支援をする職員さんも良かれと思って工夫してくれるんですけど、ある日突然変えてしまうと、利用者様が混乱することもあります。そこは日頃からチェックしないといけないと思っています。

 

――その課題をどう乗り越えていますか?

中村

結局、手本を見せるのが一番早いです。手本となる人がやって見せて、言葉にして、繰り返す。まずは型を覚えてもらい、型が入ってから工夫する、という順番ですね。個人の工夫を、チーム全体の支援として広げていく感じです。

 

ワークライフバランスも、支援力も。両方欲しい人へ

――友セカンドの支援の特徴を教えてください。

中村

難しいことをしていただくより、得意なこと・できることを活かす支援です。苦手なことは小さい頃からずっと言われてきているはずで、そこだけを責めても伸びにくい。強みを見つけて、「できる」を増やしていく。その積み重ねを個別支援計画に落とし込みます。

最近は、見通しを持てるように支援することで、落ち着いて生活できる日が増えてきました。これは現場の支援力だと思っています。利用者様が少しずつ自信を持ってくれるのを見ると、やっぱりうれしいですね。

 

――一緒に働くスタッフはどんな人が多いですか?

中村

一言で言うのは難しいですが、真面目な方が多い印象はあります。福祉経験者も多いですが、他業種から来た人もいます。家具配送して組み立てをしていた人もいるし、いったん福祉を離れて戻ってきた人もいる。多種多様です。

ただ、共通して言えるのは「学びたい人が伸びる」ということ。自閉症や重度障害者の支援は大変と思われがちですが、突き詰めると面白いのです。

重度障害のある方と接するには、自傷や他害といった強度行動障害への対応の難しさが特に注目されがちです。しかし、どの障害にもそれぞれの難しさがあり、工夫して対応することができます。そこに興味を持てる人は、ぐっと成長します。

 

――どんな人に来てほしいですか?

中村

利用者様を1人ひとり違う特性や特徴をもっている個人である」として尊重できる人。決めつけずに、観察して、考えて、チームで共有できる人。あと、退勤後の時間も大事にしたい人。SHIPはワークライフバランスが整っているので、長く働き続けやすいと思います。

 

 

 

「ここならやっていけそう」を確かめに

――最後に、転職を検討している人へメッセージを。

中村

福祉現場はどこも人不足です。だからといって「誰でもできる」わけではありません。SHIPには、学びの機会があります。支援力を鍛えたいなら、良い環境です。

迷ったら、まずは見学に来ていただきたいと思います。現場の空気や、支援の統一の雰囲気を見てもらうのが一番早いです。「ここならやっていけそう」と感じたら、きっと合っています。

 


 

ありがとうございます!

手本を見せて「型」をそろえながら、利用者様の「できる」を少しずつ増やしていく。

その積み重ねが、友セカンドの日常を落ち着かせていく力になっているのではないでしょうか。

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