【職員インタビュー】「重度知的障がい支援に挑み続ける毎日」グループホーム「友」 小林さん

グループホーム「友」の小林さん、

重度知的障がいの支援に興味を持ち、世話人として活躍されています。

その過程と、これからについてお話いただきました。

 

――障がい福祉の仕事を選んだ理由やこれまでの経歴を教えてください。

小林

もともと福祉の仕事に強い興味があったわけではありませんでしたが、昔からの知り合いが障がい者施設の施設長をしており、ご縁があって身体・精神・一部知的障がいの方の暮らす入所施設で生活支援員を始めました。

種別でいうと、重度知的障がいの支援に興味がありました。まったく想像がつかない、言葉とは別の表現手段を使う方が何を考えているのか想像するのが好きだったのです。

 

実は、身内に重度知的障がいの方がいたのですが、その方と会うときに、「この人は何を考えているんだろう?」といつも思っていました。そういった経験も、今思えば障がい福祉への道を進んだ要因だったかもしれません。

数年勤務すると現場のリーダーとなりました。福祉の支援は、絶対的な正解がないことが多く、チーム内で意見が分かれがちです。そういった状況で、チームをまとめる難しさを痛感しました。

 

 

 

――SHIPに就職したキッカケや、どのような経験を積んでいるかについて教えてください。

小林

SHIPは、以前働いていた施設でお世話になっていた方が紹介してくれました。

実は、SHIPに入る前、3か月ほど重度知的障がい者支援施設で働きました。

しかしそこは、自分の考える「支援」とはまったく違った関わりをしていたため、早々に転職を検討し、より良い支援を行なっている事業所を探した結果、SHIPとご縁があったのです。

そしてSHIPに入り、現在は共同生活援助、『グループホーム「友」』で働いています。

支援の手法として、TEACCHプログラムの「構造化というものを知ることができました。また、毎日利用者様の生活に関わることで、現場でしか得ることのできない経験ができていると思います。

 

 

――グループホーム「友」では、現在、どのような役割を担っていますか?

小林

世話人として働いています。ご利用者様の生活全般の支援、医療面では通院の付き添いや薬の管理、通院先への障がいの説明、各関係機関との連絡調整、などのサポートをしています。

利用者様は、言葉で何かを訴えたりできないことが多く、そこを加味して支援しないといけない点が大事だと考えています。

たとえば、歩く場所1つとっても注意が必要です。利用者様ご本人の動線がどこにあるのかを予測しながら支援の計画を立てなければなりません。そこで支援者が対応を間違えば、利用者様の自傷や他害行為につながってしまいかねません。

 

 

 

――事業所のこと、現場での支援について聞かせてください。

小林

私が働いているグループホーム「友」では、言語によるコミュニケーションが苦手といった傾向をお持ちの方がいらっしゃいます。

全部で3棟あり、1,2棟は重度知的障がいの方が10名ずつ。言語によるコミュニケーションは難しいです。

3棟は軽度の精神障がいの方が5名。普通にコミュニケーションできる方もいらっしゃいます。

 

支援にあたっては、「よく見る」「よく聞く」「よく思い出す」「よく考える」、そして違和感を放置しないことが大事だと思っています。

特に、こだわりが強い傾向のあるASD(自閉スペクトラム症)の方の支援に関わる際には、ほんの些細な違いがご本人にとっての大きな失敗体験に繋がってしまうことも多くあります。

ですので、支援者があらゆる感覚を研ぎ澄まして利用者様を見守るのがとても大切なことだと感じています。

 

たとえば、洗濯干しに取り組んでいる利用者様がいたとします。

季節の変わり目などに着替えの量が変わるとき、当然ですが洗濯物の量も変わってしまうので、「いつも通り」ができず、余った衣類などを破いてしまったり、濡れたまま洗濯物をしまってしまったりしています。

そういったことも見逃さずに、支援できるかどうかが大事だと考えています。

 

 

 

――支援にあたり、課題を感じていることはありますか?

小林

たとえば、カメラアイ(一瞬見たものを写真のように鮮明に記憶する能力)のある利用者様で、お部屋の物の位置や向きを一瞬で記憶し、その記憶どおりに直したがる方がいらっしゃいます。

その記憶力に支援者がついていけないときも多々あり、テレビを見たいのに、定位置に収まっていないという理由で、その利用者様はテレビを壊してしまったりします。

 

そんなときは、お部屋をスマホで撮影して位置を確認できるようにしたり、実際に一緒に動いてみて、物の位置を把握するようにしています。

遠くから見守るだけだと記憶はしづらいですが、一緒に動作すれば、利用者様と同じ違和感を覚えることができます。

もちろん、そういった工夫がいつもうまくいくわけではありません。10個やって1個うまくいけば良いくらいです。

ただ、その1個の地道な積み重ねが、支援の質の向上につながっているのだと考えています。

 

 

―― 一緒に働いている職員はどんな人が多いですか?

小林

グループホーム「友」で一緒に働いている職員は、優しい人が多いと感じています。

障がい福祉の経験が多い人も少ない人も共に働いていますが、みんなそれぞれが、意見を言いやすい職場のように思います。

 

以前の施設は、いわゆる「企業」的な風土で、「仕事」をしている感じでした。会議の緊張感がすごく、円滑なコミュニケーションをすることが難しく感じました。

それに比べて、「友」はアットホームな感じがあります。肌感覚ですが、退職率は低いような気がします。

もちろん、意見がいいやすいというのは、世の中の傾向もあると思います。「友」だから風通しの良い職場環境だと言えるかどうかは、あまり分かりません。

ただ、少なくとも職員同士のコミュニケーションはとてもスムーズに取れているという実感は、働きながら感じ取れる部分です。

 

 

――さいごに、小林さんの『これからの目標』を教えてもらえますか?

小林

今は大きく分けて3つの目標があります。

障がい特性への知識獲得」「スケジュール管理」「リーダー層の動きの観察」です。

 

1つ目の「障がい特性への知識獲得」は、支援に関するスキルの部分です。

私がよく接している利用者様に多いASDだけにとどまらず、様々な障がいに関する知識を継続的に勉強していこうと思っています。

 

2つ目の「スケジュール管理」は、障がい福祉の仕事にとって非常に重要になります。

シフト勤務となっているので、スケジュールの組み方次第で支援がうまく進まなくなってしまうこともあります。ご利用者様やご家族様に安心して様々な支援をお任せいただけるよう、スケジュール管理を徹底してできるようになりたいです。

 

3つ目のは「リーダー層の動きの観察」は、いずれその立場になることをしっかりと意識しながら、業務に当たる事です。

今後入ってくる後輩達の為にも、どのように動き、どのようにアドバイスし、どのように寄り添えばいいのか? 簡単に答えが出るようなことではありませんが、現場の中で現リーダー層の動きなどもしっかりと見ておきたいです。

 

 


 

小林さん、ありがとうございました!

現場での支援の経験を着実に積み重ねておられる姿が伝わって来ました。これからもどうぞ頑張ってください!

 

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