走れ、陸王!走れ、EXP!

こんにちは。日曜日のドラマ「陸王」で毎週涙している事務局の高橋です。
 
100年続く老舗の足袋屋が、近年の業績低迷を鑑みて新規事業に乗り出します。
倒産寸前の小さな会社ですが、足袋の高度な縫製技術を活かし、様々な技術や思いをもった人たちと世界一のランニングシューズ「陸王」を開発するという1つのゴールを目指していきます。
開発までの苦労を知っている、致命的な怪我からの復活をかけた駅伝選手がこのランニングシューズを履いて、区間新記録を出して・・・、という血と汗と涙の感動ストーリーです。
 

本日紹介するのは、まさに「陸王」とも言える就労移行支援事業所EXP立川での夜の勉強会を紹介します。
とはいえ怪しい会合ではありません。
目的は、近隣の障害者の就労支援に係る方々とみんなでスキルアップをして、地域の障害者雇用を盛り上げていこうというものです。
意識高い系の支援者たちの集まりです。

今回は4回目の開催でテーマは「知能検査を知ろう ~得意を伸ばす支援に活かそう~」というテーマです。
EXPの臨床心理士兵働による講義と事例を話し合うワークがありました。
知能検査は、認知機能を測る検査で、IQはわかっても、コミュニケーション能力や作業スキル、性格傾向はわからないといわれています。
「検査結果を就労支援には活用できないのでは?」という声もありますが、そんなことはありません。支援のヒントになる要素は多分にあるのです。
 

今回の事例のAさんは、知能検査でIQが112、処理速度115、知覚統合127で人並み以上、言語理解、作動記憶が平均より低い、いわゆる作業の速いできる人でした。※架空の事例です。
主訴:人間関係がうまくいかない、家族への暴力
経緯:半年前、部下に対する叱責などのパワハラをしてしまい退職。その件については、「部下の仕事が遅かったのを指摘しただけ」と自分に原因があったことは考えていない様子。また、妻や子供が自分のことを理解してくれていないとイライラしてしまい、暴力をふるってしまうこともある。現在無職。
 
生きづらさを推測し、どんな支援が考えられるかを各グループで話し合いました。
私のグループは、立川市内の大企業、ハローワーク、別法人の就労移行支援事業所から来ている人で構成され、多角的な視点で様々な意見が飛び交いました。
どの意見もストレングスに着目した前向きな、真剣にAさんのことを考えた支援の提案ばかりです。
そして、今後のEXPの支援プログラムに大いに役立つものとなりました。
 

EXPは開所してから、まだ就労実績はありません。
来年から一期生の利用者さんが就職していく予定です。
今回の事例検討のワークによって、地域の様々な立場の人たちに支えられて、EXPの利用者さんが就職して、職場定着していくイメージがわいてきました。
障害者雇用のために、日々支援技術を磨いているEXPのスタッフたちと、地域のそれぞれの分野で活躍する人達が集まり、EXP独自の支援プログラムを開発して、世の中に浸透していく・・・
 
あれ、「陸王」だ。
 
足袋屋の社長が、競合の大手シューズメーカーから邪魔が入ったときに言い放ったひと言「ひとつのゴールを目指して、一緒に仕事をすることで絆が生まれる。
やがてその絆が次の仕事を生む。だから諦めない。世界一のシューズを作る!」と。

高性能なランニングシューズを履き、怪我からの復活を遂げて駅伝で区間新記録を出した選手のように、EXP独自の支援プログラムを身につけた利用者さんが就職して職場定着するというまさにEXPは、障害者雇用をすすめていく「陸王」だと。
 
最終的に体調を整え、本番で走り切るのは、利用者さんです。
EXPスタッフは、実際の就労場面で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、高品質なストレスケア、タスク管理、コミュニケーション技術を、様々な視点をもった協力者の知恵をお借りして日々邁進していきます。
今日は絆の大切さを学んだ一日でした。