なぜ学ぶ必要があるのか?

こんにちわ、社会福祉法人SHIPヒューマンリソース推進室の若林です。
 
今回はなぜ学ぶ必要があるのか?を考えてみようと思います。
 
日本の知的障害者の福祉サービスは長らく支援者の人柄や熱意に頼ってきました。
また、関係性による支援に頼ってきました。

 
なぜでしょう?
 
 発達障害についてわからなかったためではないかと思っています。
知的障害者の多くは、自閉症などの併存障害です。
 
しかし日本では、医師しか診断ができないため、特に成人の施設ではフォーマルなアセスメントは浸透していません。
だから個別支援をすることは困難になります。
そのため、施設ごとの画一的な支援が、多くの場合利用者に提供されます。
 
そして
画一的な支援が合わない人は困難事例となります。
 
利用者をうまく動かせる職員が優秀だなんてなってしまいます。
 
発達障害を支援者が理解できていないために、利用者の扱いがうまい支援者のマンパワーに頼るしかなかった訳です。
関係性の強い支援者から他の職員もできるようにつなげていく・・・そんな支援が主流でした。
 
ただその支援には根拠がないので、その職員が辞めてしまえばまた一から始めなければなりません。
 
しかし現在、発達障害は脳の神経学的障害と分かっています。
健常者とは異なった脳の構造や機能により異なった学習スタイルを持っています。
個別の学習スタイルに合わせれば、理解を促すことが可能です。
そのためには支援者が利用者を理解し、適切な環境を提供する必要があります。
そうすれば、自発的に生きていくことが可能です。
劣っているわけでなく、健常者とは異なった文化を持っているのです。
 
相手を理解せず、適切な支援は提供できません。
 

 解らないことを言い訳にしていませんか?
 
一生懸命やってるんだから・・・・
なかなか結果の出ない仕事だから・・・・
そうかもしれません・・・・・・ただ、どこを向いていますか?
 
困っているのは利用者ですよ。
 
仕事として支援を選んだ以上、少しでも質の高い支援を、成果を追求する必要があります。
 
だからより質の高い個別支援を提供するために、支援者は常に学ぶ必要があるのです。
 
そして、SHIPでは職員がより効果的に学べる環境をつくり、より根拠と自信を持って職員が充実した支援できることを追求していきたいと考えています。