SHIPの社会貢献活動『タスクペディア・スタートアップ講座』とは?

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、新年なのでまじめな話をします。

社会福祉法人には、社会福祉の充実を図るという一般企業とは異なる責務があります。

私たちSHIPの活動は、地域で必要とされる障害福祉サービスの充実を図ることこそメインの活動となりますが、実は、そのほかにも活動があるのです。

今回は『タスクペディア』という社会福祉の充実を図る活動の一部として、『タスクペディア・スタートアップ講座』の内容を紹介したいと思います。

ご参加いただきました『でろこ』さんがイベントレポートを書いてくださったので、こちらをご覧いただいてもOKです。

タスクペディア・スタートアップ講座@秋葉原【イベントレポート】

 

<タスクペディアとは?>

タスクペディアは、社会福祉法人SHIPが無料でお届けする ‟タスク管理の習得支援ツール” です。

タスク管理とは『やること管理』のことです。

スケジュール管理と混同されやすいのですが、スケジュール管理とは『いつやる管理』のことです。

多くの人は『いつやる管理』はやるけれど、『やること管理』を怠っています。

そして、「あぁ~・・・なんか上手くいかない・・・」と悩んでいます。

ストレスの大半は『思った通りにいかないこと』です。

その思った通りの中身が『やること』になるはずです。

やることは頭の中だけで考えるのではなく、全部書き出して、見える化して、達成に向けた手順を明確にする。

そして、その自分のやることリストを、いつでもアクセスできる場所へ一ヵ所にまとめて保存する。

このような『やること管理』のスキル習得を支援するツールが『タスクペディア』です。

現在、登録者数が10,000人を超えました。たくさんの方々にご愛用いただいております。

この2年間で大人気ツールへと成長いたしました!

 

 

ご興味のある方は、こちらのURLよりご登録くださいませ。
https://www.taskpedia.club/

 

<タスクペディア・スタートアップ講座とは?>

この講座は、「タスク管理をはじめてみたいけれど、自分にもできるのか不安…」というようなビギナーさんに向けた講座となります。

タスクペディアの使い方についてもお伝えするのですが、それよりも『仕事を進める方法論』についてレクチャーしています。

なぜなら、私たちはそのような教育を学校や会社で受けてこなかったからです。

 

タスクペディアが推奨している仕事を進める方法は3つのステップになります。

①、インボックス

②、スモールステップ

③、レッツ・トライ

 

 

このような手順を踏んでいくことで、ほとんどの人たちが仕事を『思った通りに進める』ことができるようになります。

ここまででお気づきかもしれませんが、タスク管理ってのは、やることの『事前準備』をするということです。

準備をおこたるから、思った通りに進まないのです。

 

そんなようなお話を『タスクペディア・スタートアップ講座』では約2時間半レクチャーしていきます。

昨年は、東京の上野、新宿、立川などで開催していましたが、今はコロナ禍の影響でオンライン(ZOOM)にて開催しています。

全国の皆さんにご参加いただけるようになったので、それはそれでよかったです!

少しだけ講義の様子を動画にて紹介いたします。

 

 

次は、どのような方が参加されているのか?

一部、ご紹介いたします。

 

<参加の動機>

・発達障害(ADHD、ASD)の特性があるために、生活や仕事がうまく進められず、休職や退職を繰り返してしまう…

・抜け、漏れ、忘れなど、ADHDの様な症状があるものの診断は受けていない。でも、なんか仕事がうまくいかなくて苦しい…

・エンジニアの仕事をしていてタスクが山積みの状態… お客様からの希望をこなすことができない…

・仕事と家事と子育てのすべてをこなすことが不可能… 生活がツラすぎる…

・上司や同僚からの仕事を請け負いすぎてしまう。社内の評判は上がったけれど残業時間がエグすぎる…

・昇進して仕事内容が変わった。そのため業務量が増加して追いつかない… 連動してミスも増えてきた…

・復習もかねて、スタートアップ講座を何度も受講しています!

 

 

参加者の皆さんには『要領がよくないと思い込んでいる』という共通点があります。

本当はそんなことないんですけどね。

やり方が分からなかっただけなんですけどね。

では、参加された方々のアンケート結果を参考までにお知らせいたします。

 

<講義の良かったところ>

★タスクペディアの使い方まで丁寧に教えて頂き、また、実際にサブタスクを立てることで、やる事が見える化されていくのが実感できました。最初の一歩の負担をいかに下げるかにより、取り掛かりも楽になるということがわかりました。

★タスクペディアの使い方を実際に画面を見ながら知れたため。実演がとても良かったです。

★参加者が理解しやすいようゆっくり丁寧に説明していると感じられた。また、参加したいです。ありがとうございました m(__)m

★説明がわかりやすく丁寧で助かりました。主催の方の話し方が穏やかで聞き取りやすくわかりやすかったです。メモも取りやすかったです。

★タスク管理とは、というそもそものところから実行のコツまで網羅されていました。

★自分の手を使ったワークが組み込まれていました。実際に手を動かすことで気づきが多かったです。

★はじめにレジュメを配っておいてくださるのもとても良かったです。また、資料が手元に残るので見返すことができるのが助かりました。

★無料でこの充実した内容と時間はすごいです。(でも、子供がいるので2時間以内だくらいだとありがたかったですが)

★やる気が出ました!

★本当にありがとうございました。何度も参加されている方もいらっしゃるようなので、私もまた機会があれば参加したいとおもいました。

★会場に集まるのと遜色ない内容で分かりやすかったです。ただ質問があまり出てなかったことが気がかりです。オンラインだと質問しにくい何かがあるのかなぁ…

★めんどくさい~~~と思ってしまっていましたが、、、ワークの時間に指名されるかも知れないと思い、集中できました。

★動画や本だけではわからなかった部分も実際にやってみてくださることで、より具体的になり、新しい情報が得られました。

★若干長いかな?というのはありましたが、内容的にはほとんど質問がないほど凝縮された密度の高い講義でした。考えてそれをアウトプットするというワークショップ的なコーナーもとても実践的でよかったと思います。

 

 

すごく肯定的な感想をたくさんいただいて、とても嬉しく思っています!

同じの課題感をもつ人たちとの講義やワークを通じて「悩んでいるのは自分一人じゃないんだなぁ…」というような共通点や一体感を感じられるのも『タスクペディア・スタートアップ講座』の良いところだと思います。

では最後に、参加者の皆さんからの質問や要望について、一部、回答させていただきます。

 

<質問・要望>

Q.質問①

ADHDがあっても、仕事を長く続けるにはどうしたら良いのでしょうか。。。

A.回答

ADHDの特性によって注意・叱責を受けたり、人間関係が悪化するなどの困り感は多いですよね…

生まれながらの特性を変えることは難しいかもしれません。例えば、忘れっぽい自分の特性を「忘れないようにするぞ~」って頑張っても難しいと思います。

視力がわるければメガネ、足がわるければ杖や義足、忘れっぽければタスク管理、こんな感じで外部環境に記憶を委ねてみてはいかがでしょうか?

また、ご存じかもしれませんが、ADHDの症状には薬物療法が有効です。

ノルアドレナリンによる覚醒がいまいちだったり、ドーパミンによる快楽がいまいちだったりするために、それらを改善するための薬物療法は効果が高いです。

TogetterにまとめたADHDの症状や対応方法を参考にしていただけたらと思います。

https://togetter.com/li/1592240

 

Q.質問②

発達障害の対策が知りたいです。

A.回答

発達障害の特性は変えられないのに、周りの人から変えることを求められると苦しくなりますよね…

質問①の方でADHDについての対策をお伝えしましたので、ここではASD(自閉症スペクトラム障害)についてお答えします。

ASDには『イマジネーション障害』があります。想像することの難しさです。

どのようにやって、どこまでで終わりなのか? これらを想像することが難しいわけです。

いわゆる見通しをつける。という作業のことです。

実は、タスクペディアで『スモールステップ』の手順をつくる作業は『見通しをつける』ことにつながります。

こちらもTogetterにまとめたASDの症状や対応方法を参考にしていただけたらと思います。

https://togetter.com/li/1592250

 

A.質問③

タスク管理や心理学、片付けについて学ぶのにお勧めの本の紹介などあればとてもうれしいと思いました。参考文献も参考にさせていただきます。

Q.回答

タスク管理だと『マニャーナの法則』がおススメです。私はこの本に助けられました。

 

 

あとは、タスクペディアの原案者でもある小鳥遊さんが執筆した『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』はめちゃくちゃ良い本です。

 

 

心理学の参考図書は、私が大好きな森田療法の『心配をなおす本』おススメしたいです。

 

 

片づけの参考図書は、断捨離のやましたひでこさんの『断捨離入門講座(DVDブック)』がおススメです。

※メルマガやDMがウザったいのですが、DVDはすごくためになりました。

 

 

A.質問④

上田さんの不安講座をまた機会があればオンラインでやってほしいです。

Q.回答

懐かしいですね。需要があるようでしたら考えてみたいと思います。

 

A.質問⑤

ADHDの支援サロンやサークル・そういった集いみたいなものがあれば参加してみたいです。

Q.回答

ごめんなさい。あまり詳しくないです。

ただピア・グループの活動はいいですよね。仲間とつながると、自分一人だけじゃないって思えるので。

 

A.質問⑥

タスクペディアの使い方を詳しく教えてください。

Q.回答

使い方については、開発者の ‟さがっと” さんが解説している動画があります。

2分程度でポイントのみ解説してくれる動画なので、ぜひご覧いただきたいと思います。

タスク・サブタスクの登録方法【タスクペディアの使い方】

 

 

A.質問⑦

開催場所を都内だけではなく開催してほしい。

Q.回答

これからのスタートアップ講座は、すべて『ZOOM』でおこないます。

全国の皆さまとつながれることをとても嬉しく思っております。

 

A.質問⑧

新たなシステムを開発してほしい。例えば、アプリ化とか、リマインダー機能とか、ガントチャートとか。

Q.回答

新機能についてのご要望はたくさんいただくのですが、タスクペディアは新たな機能を加えないことにしています。

冒頭にもお伝えしましたが、タスクペディアは『タスク管理の習得支援ツール』です。

なので、機能や方法が必要だなぁ…と感じたときは、もしかしたらタスクペディアを『卒業』するタイミングかもしれません。

実は、タスクペディア啓発チームの願いとして『卒業』してもらうということが一つの想いだったりします。

習得したら、自分にしっくりこなくなったら、次のステップに向けて卒業してください。

 

A.質問⑨

タスク管理のことをもっと勉強するには、どのように進めていったらいいですか?

Q.回答

タスクペディアの啓発チームが運営している『タスク管理大全』のサイトをご覧ください。

タスク管理に関する情報のワンストップ・サービスです。

きっと、あなたの知りたい情報や知識が得られると思いますよ。

また、タスクペディアの協力者の中には、個別にコーチングやコンサルティングをおこなうメンバーもいます。

ぜひ、タスク管理大全をご覧くださいませ。

https://task-management-compilation.com/

 

<さいごに>

社会福祉法人SHIPがおこなうタスクペディアの社会福祉の充実を図る活動は、『タスクペディアの無料提供』と『タスクペディア・スタートアップ講座』の2つになります。

その他は、この活動に賛同してくださっている有志の皆さまによって、支援サービスの幅が広がっています。

この活動を陰ながら応援したいという方がいらっしゃいましたら『寄付』で応援してもらえますとメチャクチャ嬉しいです。

https://www.swsc-ship.com/donate/#kifuform1

 

今後とも引き続きタスクペディアの活動を応援してください。

よろしくお願いいたします。

 

それでは、アディオス・アミーゴ。