試験勉強の秘訣を教えます!
~ 生活・仕事・資格取得を両立させる方法とは? ~
EXP立川の主任トレーナー野口さんに『資格取得』の秘訣ついて、お話をうかがいました。
野口さんは、家では主婦業、職場では主任職、そして国家資格の勉強、この3つを見事にこなしてきたスーパーウーマンなんです!
SHIPに入ってから社会福祉士・精神保健福祉士と連続でゲットし、今では公認心理師の資格取得にもチャレンジしています。
はたして、どのような過ごし方をすれば『合格』に近づくのか? その秘訣をうかがいました。
――資格取得の動機を教えてもらえますか?
野口:大学では福祉学科を専攻していたので、卒業と同時に社会福祉士の試験を受けて合格するつもりでした。
でも、残念なことに落ちてしまいました。切り替えて「よし、来年受験しよう!」とはならなかったのです。
実は、この時から出産・育児(3人の子育て)が重なり、なんと20年ほど福祉の世界から離れることになってしまいました。
子どもを保育園に入れたタイミングで、社会に復帰しよう・福祉の業界に入ろう、と就職活動を始めました。
でも、福祉の仕事をしたいのに『社会人経験なし・福祉経験なし・資格なし・子育て世代で融通が利かない』などを理由に、行く先々で落選がつづき、世の中の厳しさとともに、自分には本当に何にもないという無力さを痛感しました。
野口:ようやく入れた前職の福祉施設では主に『クリーニング業』をおこなっており、そこで実力が認められると『クリーニング師1級』の資格が目指せるとのこと。
「わたしのやりたいことはそんなんじゃない。 福祉の勉強がしたい。 福祉の資格が取りたい!」
40代を目前に、20年間も溜めに溜め込んだ想いを爆発させるカタチで、人生最後の転職活動をスタート。見事にSHIPへの入社を勝ち取りました!
採用面接では「社会福祉士の受験資格はあります。必ず合格してみせます!雇ってください!」と、不退転の覚悟で資格取得に臨むことを明言しました。
これが自分を追い込むうえでは良かったのかもしれません。
【合格の秘訣は、ずばり『過去問を4周』すること!】
――働きながら何度も受験するのは厳しいものです。なんとか『一発で合格』するための秘訣を教えてください。
野口:ズバリ『過去問を4周』することです!
実は私は、社会福祉士の受験には3回失敗しています。
その時の勉強方法は「テキストの丸暗記」でした。
これで3回失敗しています。
勉強方法を『過去問スタイル』に変えたことで、見事、合格することができました。
とにかく過去問を解きまくって、解答の根拠をテキストで調べる。その循環を4周すれば絶対に受かります。
過去問を中心にすることのメリットは、
①、科目ごとの問題の傾向がみえる(難易度の設定や頻出項目の特徴が分かってくる)
②、苦手な科目に気がつける(どの科目に集中すべきか分かってくる)
③、解答の時間配分が身につく(1問あたり40秒程度が理想だと分かってくる)
繰り返し秘訣をお伝えしますと、
「とにかく過去問をやりまくること。しかも最低4周すること。後から、解答の根拠を調べて学ぶこと」
【両立の秘訣は、疲れたら『無理をしない』こと】
――仕事や家事(子育て)をしながら、資格を取得するための秘訣を教えてください。
野口:仕事や家事が忙しいのはどうにもなりません。
でも、最大のポイントは「勉強の時間はしっかりとる」ということです。
そのためには「無理をしない」ことも大切です。
仕事の後は、子どもたちのごはんを作り、洗濯、洗い物、入浴… というパターンを駆け抜けるようにおこっています。
でも、私の基本スタンスは「疲れたら、無理をしないこと」です。
子供たちに「疲れたから寝るね」 と正直に告げて、家事を途中でやめて、すぐに寝てしまいます。
そうするとグッスリ快眠で深い眠りが得られます。
あえて朝に、やり残した家事を回すのがポイントです。
睡眠の質さえ確保できれば、翌日には集中して勉強や仕事に取り組むことができます。
【朝活 & 場所を変えてみる作戦 が おススメ!】
野口:資格の勉強中のタイム・スケジュールは、
夜10:30には就寝、朝4:30起床、このリズムでした。
朝の支度を済ませた 5:00~6:30 までは、私のためだけの時間です。
この時間に、コーヒーを淹れて、音楽を聴きながら、ゆったりと資格の勉強をおこないます。
気分転換で場所を変えたいときは、家を早めにでて近くの喫茶店へ行き、コーヒーのいい香りを楽しみながら勉強をして、それから出勤していました。
やはり朝は、脳の働きがもっとも良い時間帯なので『朝活』は、とてもおススメの方法です。
また、あえて『場所を変えてみる作戦』も、おススメの方法です。
この2つの戦略は、自分のための時間がしっかりとれるので、出勤前の優雅で貴重なひとときでもありました。
早起きは3文の得とはよく言ったものです。
自分のやりたいことを朝の最優先におこなうと心が満たされ、仕事にも落ち着いて取り組めます。
逆に、朝の勉強をできなかったときは、一日中イライラしていて、仕事も勉強も効率が落ちていました。
――本当に大変な生活をされていたのですねぇ。休日の過ごし方は、どのようにされていたのでしょうか?
野口:土日(仕事がお休みの日)も『場所を変えてみる作戦』を発動します。
近くのカフェへ行き、あえて自分の時間をもつために、環境を変えて勉強します。
そうしているうちに、自然と子どもたちも「一緒に勉強してもいい?」と、ついてくるようになりました。
実は、私の受験のタイミングと、3人の子どもたちの受験のタイミングが重なっているという希少価値の高い家族でした。
まさか、子どもたちと一緒に勉強できるとは思ってもみなかったので、自分にとってはなんともかけがえのない貴重な時間となりました。
勉強の合間に子どもたちと励まし合ったり、日常的な会話を色々と話せる時間は、とても幸せだなぁ と感じていました。
【勉強にも目標を立てて、少しでも『やる』のがポイント!】
――トータルでは、試験勉強にどのくらい時間をかけていましたか?
野口:試験勉強に費やした時間は、平日は1.5~2時間、休日は4~5時間、といった感じです。
ただ、後半戦の追い込みのときは、休日で6~8時間は勉強していました。
私の場合、連続して何時間も集中できないタイプなので、1.5時間刻みで休憩を入れながら、何セットかをこなしていきました。
イヤフォンをして音楽を聴きながら外野はシャットアウトして、集中できる環境づくりをしていました。
また、勉強の目標を立てておくことも役立ちました。
「今日は、〇時間はやる」
「今日は、〇ページやる」といった感じで。
疲れていたとしても、少しだけでも『やる』ようにしました。
「ページを開くだけはしよう」といった感じで。
そのほか、通勤時間の電車では『過去問アプリ』をひたすらこなします。
〇✕形式の解答をするのですが、勉強の経過とともに正答率が高まってくるのは良かったですね。
最近では、YouTubeの動画でも学習できるので、苦手科目の勉強をするときにはお供にさせてもらっていました。
【SHIPの資格取得サポート制度をフル活用!】
――SHIPの資格取得サポート制度は利用しましたか?
野口:全部使わせてもらいました。
社会福祉士の受験資格はもともとあったので、そのときは試験代のみの補助を受けました。
次に、精神保健福祉士の資格を目指したときは一年間通信の学校に通ったのですが、その分の学費、テキスト代、試験代の補助を受けました。
今回は、公認心理師の現任者研修の費用を出してもらいました。
シングルマザーで働きながら資格にかかる費用を捻出するのはすごく大変です。
SHIPで「がんばる人には出してあげられるよ」というサポート制度があるのは、すごくすごくありがたかったです。
さらに、資格が取れたら今度は『資格手当』がもらえるのですからねぇ。
頑張っている人が報われるSHIPは、とてもありがたすぎる会社ですね。
――最後に、『働きながら資格取得を目指す人たちへの応援メッセージ』をお願いいたします。
野口:わたしは、シングルマザーで出産と育児に追われ、社会では爪はじきに遭ってきました。
世の中の扱いはヒドイものでした。20年も頑張ってきたのに社会人としては振り出しにも戻れませんでした。
それなりの経験や資格をもたないと、土俵にすら上がれないことを痛感しました。
試験も3回落ちてしまいました。本当に悔しい思いしてきました。
人生は思い通りにいかないものです。
でも、過去問の解答件数だけは裏切りません。
かならず試験勉強の役に立つはずです。時間が経てば経つほど、その効果が実感できると思います。
そしてあらためて、自分はなぜ、この資格を取りたいのかを確認することです。
自分のしたいことのためなら頑張れるはずです。
わたしは悔しさをバネに、自分のしたいことを実現するために、生活と仕事と勉強を両立させてきました。
皆さんにもきっとできるはずです!
応援しています!
試験勉強の方法、合格に向けた秘訣、色々と貴重な情報をありがとうございました。
野口さんがすべてを両立させてやってきたんだから、他の人たちはもう勉強できないなんて言い訳は絶対にできませんね。
やるしかないです。
一発での合格に向けて、みんなで過去問4周の旅に出ましょう!
あらためまして、野口さん ありがとうございました。

障害福祉マンガ劇場「人生のてんかん記」作者・パープルカフェ主催・難治性てんかん当事者
元グループホーム(ラファミド八王子)職員・現在は自宅で仕事
国家資格:精神保健福祉士・社会福祉士