【職員インタビュー】大人になったときに “生きやすさ” を感じられるように『子笑』水谷さん

――簡単な自己紹介をお願いします。

 

水谷:はじめまして、水谷です。社会福祉士と保育士の資格をもっています。

前職では知的障害者入所施設で支援員をしていました。そのときにお世話になっていた先輩たちが社会福祉法人SHIPで働いていたため興味をもちはじめました。

お話を聞いたり見学をさせてもらう中で、SHIPの考え方や支援の方向性が「素敵だなぁ」と感じていました。

そういった経緯で2016年8月に入職を決意しました。

SHIPではラファミド八王子(グループホーム)笑(生活介護)の生活支援員を経験し、2018年4月に子笑(放課後等デイサービス)に異動して児童指導員として今も頑張っています。

 

 

――前職と比べて、支援に対する考え方などの違いはありますか?

 

水谷:SHIPでは『できる部分を増やす』『芽生えの部分を伸ばす』といった支援の方向性が明確なため、一貫したブレない支援が提供できています。

また、法人内で開催される研修が多く、新たな考え方・モノの見方、支援方法を身につけられるため、スタッフみんなが支援者としての力をつけていく機会に恵まれています。

そういったところは、前の会社とはかなり違うところだと思います。

 

 

――子笑での役割や仕事の内容を教えてください。

 

水谷:お子さんが来所していない時間帯では、主に個別プログラムの準備、自立支援課題の作成をおこなっています。

お子さんが来所している時間帯では、その日のスケジュールに沿って、運動や学習の個別プログラムの提供、学校と家までの送迎をしています。

日々の様子を見ていく中で、より良い環境がつくれるように、より良い個別プログラムを提供できるように、リニューアルを繰り返しています。

 

 

 

――個別のプログラム、個別の自立支援課題を提供するのはどんな意味がありますか?

 

水谷:個別に課題をつくっている理由は、一人ひとり『できる部分』や『苦手なこと』がかなり異なり、おなじ課題を全員ができるとは限らないからです。

一人ひとりの段階に合わせた課題を提供することで、達成感や成功体験を得てもらい、次へ次へとチャレンジする自信を深めてもらいたいのです。

 

 

――どのような手順で、個別のプログラムや個別の自立支援課題が作成されるのですか?

 

水谷:日々の観察やアセスメントシートを活用したり、お母さまからお話をうかがったりして、お子さんそれぞれの『興味のあるもの』や『得意なこと』、もう少しで『できそうな部分』を把握します。

そして、その部分にフォーカスした自立支援課題をスタッフみんなで考えて作成しています。

TEACCHの自立支援課題を参考にしたり、同一法人の生活介護で提供されている自立支援課題も参考にしています。

 

 

 

水谷:その日のスケジュールを個別で提示する支援も大切にしています。

私たちには同じように見えるものでも、その理解の度合いはお子さんそれぞれで全く違います。

文字での提示がわかりやすい子、イラストでの提示がわかりやすい子、写真での提示がわかりやすい子など、本当に様々です。

 

 

水谷:文字での提示でも、鉛筆で書いたものなのか、マジックペンで書いたものなのか、それだけの差で理解度が変わってくるのが、日々の支援の中で見えてきます。

スケジュールは先の予定を見通すことができ、不必要な不安を与えないための大切なツールなので、一人ひとりに合ったわかりやすいものを提供しています。

 

 

 

――最後に子笑で大切にしていることを教えてください。

 

水谷:子笑を利用することで、お子さんたちが色々なことを自分で理解して行動できるようになってほしいです。

そうすれば、「いつか大人になったときに “生きやすい” のではないか」という想いがあります。

そこにつなげるために、成功する体験を増やして、自信につながるような支援を大切にしています。